旧約聖書

文化芸術宗教

スティーブン・J. ブラムス『旧約聖書のゲーム理論―ゲーム・プレーヤーとしての神』

えーと、このタイトルからどんな本だと予想します? たぶん「十戒が原始的なりに社会契約を成り立たせる経済ゲームのルールとして解釈可能だ。」とかなんとかそういう話になると思うでしょ。私もそう思ってた。  ところがぎっちょんキリギリス、非常に聖書直解的に旧約聖書の記述が事実だとした上で、旧約聖書の神が自分の栄光を最大限に示すゲームを行っていると考えて解釈したらどうかという話なんだわ。  これはさすがに予...
映画・ザ・ムービー

話が通じない話『バベル』 オススメ度 8/10

タイトルのバベルとは 聖書におけるバベルの塔 バベルの塔の記事は『旧約聖書』の『創世記』11章にあらわれる。位置的にはノアの物語のあとでアブラハムの物語の前に置かれている。そこで語られるのは以下のような物語である。 もともと人々は同じ1つの言葉を話していた。シンアルの野に集まった人々は、れんがとアスファルトを用いて天まで届く塔をつくってシェム(ヘブライ語、慣習で名と訳されている)を高くあげ、全地の...