暗号

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2016年1月版

『大脱出――健康、お金、格差の起原』★  アンガス・ディートン著。ノーベル賞経由。とりわけ新しい知見はなかったが、いい。 『数学の大統一に挑む』★  エドワード・フレンケル著。NHK経由。ちょっとクセがあるが面白い。 『惡の華』★★  押見修造著。レンタルで全巻一気読み。アニメ未見。前半の変態大戦争は結構面白かったが、後半は狙いすぎて逆にありきたりみたいな。 『彼岸島』★★★★  松本光司著。みん...
政治経済社会

アラン・チューリングの名誉回復

はやしのブログ イギリス首相の、アラン・チューリングに対する公式謝罪文  アラン・チューリングの名誉回復について。彼の名で知られている有名なものは主に三つある。 チューリング賞 チューリング・テスト チューリング・マシン  チューリング賞は計算機科学最高の栄誉とされている賞だ。  チューリングテストはAI分野において、あるいは知性とは・意識とは・思考とはなんぞやという哲学の分野において、汲めども尽...
科学技術哲学

サイモン・シン『暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで』

題名通り暗号の古今東西を扱った本。著者は以前紹介した『フェルマーの最終定理』のサイモン・シン。  フェルマーの最終定理ほどではなかったがやはり最高に面白かった。暗号について何か一冊だけということなら迷わずこれを薦めることになるだろう。  特に公開鍵暗号の技術はインターネットを利用している人の多くがそれと意識することなく日常的にお世話になっているはずであるし、知っておいて損はない分野である。  それ...