自己欺瞞

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2025年1月版

『お金のむこうに人がいる 元ゴールドマン・サックス金利トレーダーが書いた 予備知識のいらない経済新入門』★★★★ 田内学著。タイトルも適切で、この内容についての決定版と言っても良さそうな内容。おすすめ。『言語の起源 人類の最も偉大な発明』★★ ダニエル・L・エヴェレット著。ピダハンで有名な人。ピダハンに関する主張には私は懐疑的だが、この本はまともな内容に見える。そんなに独自の内容はない気もするが。...
科学技術哲学

アドラー心理学とモジュール性

岸見一郎著、古賀史健著。源流というだけあってなかなか面白い。ほとんどは単なる自己啓発の屁理屈のように見える反面、自己欺瞞の考察として先進的な部分もあるように見える。(おすすめ本書評まとめ2014年11月版) 以前このように評したことがあるが、これだけじゃ意味がわからないのでちょっとだけ追加しておく。 アドラー心理学で一番問題なのは「個人をそれ以上分割できない存在であると考える」というところだろう。...
科学技術哲学

大義名分とは集団的自己欺瞞の助けとなるもの

自己欺瞞ブームのひとつの産物として、長年スッキリしなかった「大義名分」の定義ができるようになったと思う。何かを主張する際(特に集団的)自己欺瞞の助けとなるもの 大義名分という概念は日常的には難しいものではない。見ればそれとわかるし、使おうと思ったら苦もなく使える――うまくいくかどうかはともかく――だろうと思う。 しかし、定義が難しかった。これまでで一番ましと思われる定義は、自分が有利になるように、...