中村伊知哉・小野打恵『日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像』

日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像

 日本の文化発信力についての本。私は昔タイの首都バンコックで5年間暮らしていたことがあって、日本の文化発信力の勢いを肌で感じた記憶がある。

 本屋に行けばドラゴンボール*1、テレビでもドラゴンボール*2。おもちゃ屋ではファミコンの古いソフトを何十本もひとつのカートリッジに詰め込んだインチキソフトを売っている。

 あまり関係ないが印象的だったのは、おもちゃ屋の店頭で店員さんがドラクエ4やFF5をプレイしている光景だ。さすがにファミコンソフトにタイ語版などというものはないので日本語のままプレイしているのである。

 日本語が読めるのかと思ったらそうでもないらしい。「はじゃのつるぎ」を扉に向かって使ってみたりしている*3。つまり字が読めないのに試行錯誤でプレイしていたのだ。

 最近もマンガの国日本へ向かって家出したフランスの少女が警察に保護されたとかいうことがニュースになっていた気がするが、人をそうまでさせるポップカルチャーの力というのはもはや文化的にはもちろん経済的・政治的にも決してバカにできない要素なのだ。この手の話に興味がある方にはおすすめする。

*1:フキダシや擬音の部分をタイ文字に入れ替えて左右逆に印刷した海賊版。
*2:アンパンマンも見たおぼえがある。
*3:ドラクエ4の一章

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