2012 12/24

ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観

 以前読んで、間違ってもおすすめとは思えなかったのでそのままスルーしてたが、最近テレビでもやってたりしたのを見たので、一言だけ。

 私は、これは良くてせいぜい単なる勇み足――チョムスキーやピンカーの言うとおり――である方にかなりの自信を持って賭ける。

 その判断の根拠は言語学的なものではなく、端々から漏れでてくる著者の「高貴な野蛮人」的思想にある。21世紀にもなって「サモアの青春」かよと突っ込みたくなる場面が多い。

 何百何千とある人類言語の世界で唯一の例外が今頃になって発見されたと考えるのと、何百何千と繰り返されてきたありがちな過ちが世界にもうひとつ追加されただけと考えるのと、どちらが思考節約的か。

 もちろん検証はすればいいと思うが、したらあっさり否定されて、否定のニュースは面白くないのであまり広がらず、一部の人はそのまま信じ続ける、というこれも至極ありがちな経過をたどると予想する。

おまけ

by 木戸孝紀 tags:


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