ポアンカレ予想の解決についての本。
amazonのレビューにもあったけど、構成の仕方にサイモン・シンの『フェルマーの最終定理』を意識してると思う。
しかし、面白さは数段劣ると言わざるを得ない。肝心のベレルマン本人にインタビューするどころか会えてもいないのがきつい。まあ数学最高の賞とされるフィールズ賞さえ辞退したような人だし、そういう人間だったということ自体がミソだから仕方ないと言えば仕方ないけど。
『フェルマーの最終定理』みたいな本が好きという人には十分おすすめできるかも。逆に『フェルマーの最終定理』が面白くなかったという人にはおすすめしない。
ポアンカレ予想はリーマン予想ほどではないが直感的な説明は難しい。今ちょっとさがした限りで一番わかりやすかったのはこれ。
おまけ
コメント
ニコニコ動画(RC2)‐「数学者はキノコ狩りの夢を見る?ポアンカレ予想・100年の格闘」 1/4
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1309708
>天さん
この人の場合、引っ込んでるって言っても電子メールやなんかで普通に仕事できているみたい。そもそもポアンカレ予想の証明になった論文事態も普通の学術誌じゃなくて電子的に公表したみたいだし。
ちょっと前の天才とキ○ガイの話に繋がるけど。そういう技術のない時代に生まれてたからどうだったんだろうと思うとまた面白い。
ペレルマンのような人が田舎に引っ込んで生活するのは才能の無駄遣いという意見があるでしょうけど、その生き方には何故か惹かれるものがあります。
以前、世界中を渡り歩いて研究をしている、裸の大将のような数学者の話を読んだ事がありますが、数学者という人種には面白い人が多いですね。(笑)