スーパートラウマ大戦

神の左手悪魔の右手 (1) (小学館文庫)

 人格とは大人になるまでに負ったトラウマの集合のことである

 みたいな感じの格言かなんかありませんでしたっけ? 知っている方は教えて下さい。

 『生と死の自然史』で、個人的に一番感慨深いのは、やはり光合成生物の誕生による酸素大絶滅がたぶん実在しなかったというところだ。

 というのは、昔のNHKスペシャル『地球大紀行』の第3集『残されていた原始の海』で、酸素で死滅していく生物を描いたCG*1が妙におどろおどろしくて軽いトラウマになったのを今でも憶えているから。

 私は地下に追いやられた嫌気性生物の子孫が地球を「正常な」酸素のない姿に戻そうとするというSF的なストーリーを考えた。明らかにプロットが『のび太と竜の騎士』の丸パクリである。

 まあ、そういうわけで、ものはついでと唐突にトラウマ暴露大会開始。

  • 『合成脳のはんらん』

 ゴセシケで有名なアレ。昔書いたので詳しいことは省略。

 全身が溶けちゃう奇病とか、年寄りが若者から若さを吸い上げてる星もさることながら、人間を野菜畑の肥料にしようと追ってくるロボットが凶悪だった。これ手塚治虫関わってたのね。

 ググって出てきた一番詳しい説明がなぜかふたばの百合板だった。まあ主人公が青薔薇に寄生された娘に追っかけられて迫られるところが百合っぽい*2と言え……るかなあ?

 とにかくバイオテクノロジーで青薔薇も普通に実現できる時代なので今となってはサッパリだが、当時はめっちゃ怖かった覚えがある。調べたら名香智子作品で、1988年『小学三年生』4月号掲載とか。小学校低学年の学年誌にこんなの載せんなよ!(笑)

  • 他定番もの

 日野日出志の『毒虫小僧』とか楳図かずおの『おろち』とか『神の左手悪魔の右手』とか。有名なので詳細は省略。

 ……ところで、今思いついたのだが大人になるに従ってホラーの恐怖を感じなくなるのは単なる慣れの問題なのだろうか? 直感だが、違うような気がする。

*1:アニメだったかも。
*2:薔薇なのか百合なのかはっきりせい。

関連作品

おまけ

 トラウマ注意!

コメント

  1. 木戸孝紀 より:

    >かのアルバート・アインシュタインは「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」という言葉を残している。
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E8%AD%98
    う〜ん、確かにこれとは別に聞いたような気がするのだがなあ。記憶はあてにならんしなあ。

  2.   より:

    「 常識とは 偏見 」

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