突然ですが問題です。次のふたつの言葉は、一方が基本的な攻撃呪文で、もう一方が基本的な回復呪文です。どちらがどちらでしょう? すでに答えを知っている人は知らないつもりで答えてください。
- ディオス
- ハリト
わかりましたか? では続いてもう一問。やはり一方が基本的な攻撃呪文で、もう一方が基本的な回復呪文です。どちらがどちらでしょう? 答えを知らない人はいないような気がしますが、一応知っている人も知らないつもりで答えてください。
- ギラ
- ホイミ
さあどうだろう。実は最初の問題はウィザードリィの魔法で、ハリトが攻撃魔法、ディオスが回復魔法なのだが、知らなかった人の正答率は半々にしかならないのではないだろうか。もしかしたらちょっと下回るかもしれない。
対して、後の問題はもちろんドラクエの魔法である。知らない人はほぼいないと思われるが、ギラが攻撃魔法でホイミが回復魔法だ。たとえ知らなくても間違える人間はほとんどいないことに、あなたは同意できるだろう。
しかし、なぜそれがわかる? 知らない人間がどう思うかなんて、普通に考えたらわかるわけがないだろう? それが今回の主題。このような現象は、
と呼ばれている。
数字の桁数の件もよく似た構図だが、要するに魔法をCGで視覚的に表現することができなかった時代に、共感覚的なものでそれを補おうとした工夫なのだ。こうした工夫の積み重ねが今でもドラクエブランドを支えている。
だからなんだというわけでもなく、立て続けにドラクエの記事と脳の記事がヒットしたので、合わせてみたらどうなるかなと思っただけなのだが、FF13(公式:音注意)がCGを極限に突き詰め、DQ9はDSで出るという戦略は、基本的に正しいんじゃないかな。
おまけ
いまだにゲームと言えばドット絵しか思い浮かばない私。
コメント
>夢蜻蛉さん
『僕には数字が風景に見える』は読みましたが
そこまでではなかったので取り上げてません。
日本語だとひらがなカタカナ漢字の使い分けで
ニュアンス変えられるのはそうです。
たしか最近ドラクエのモンスター名をその観点で
見る記事どっかで見ましたよ。
>haoさん
必ずしも別に分かりやすけりゃいいってもんでもないので
場合によるでしょうね。ウィズにギラとかホイミとかいう
名前の呪文があってもそれはそれでセンス悪いでしょうし。
ただし、国語がどうであれギラよりホイミが
「回復っぽい」のは人類共通と思われます。
「ぎら」はエフェクトがクレヨン画になってそうだなぁ。
ウィザードリィよりはドラクエの方が名前のセンスあるってことかしらん?
それとも、攻撃→尖鋭的
治癒→包容的・・・っていうイメージが既にアジア的なのかな?
欧米の医療のシンボルマークはヘビだしなぁ
ラマチャンドランの本は本当に面白いですね。
ラマチャンドラン繋がりで、タメットの『僕には数字が風景に見える』なんかも面白いです。
日本人だと、ひらがなやカタカナも混ぜて
「ぶーば」と「キキ」にすると、もっと解る様な気もしますよ。「ギラ」と「ほいみ」かな(笑)
「ぎら」と「ホイミ」だとどうなるんだろ?