賛成なのに妙に腹立つ テレーズ・デルペシュ『野蛮の世紀』
うーん、「知ってるがお前の態度が気に入らない」ってアスキーアートありましたよね? ちょうどそんな感想。 思い切り要約すればイスラム原理主義と中露の全体主義を警戒せよって主張であって、それにはまったく賛成なんだけど*1、言葉の端々がいちいち癇に障る。 タイトルからして『野蛮』ってなによ『野蛮』って! プロローグの冒頭はこう。ルールをなくした歴史 わたしたちが引き継ぐことになる歴史は、二世紀あまり前から急に加速し始めた。そうして人類は狂気の時代に放り込まれ、もう流れつく先もわからなくなっていく。 ……なんだかなあ。全編こんな調子で人類はどんどん野蛮化し、理性が失われ、未来は予測不能になる一方だという堕落史観と悲観的な未来観が展開されるわけだが、これは文学的な修辞を割り引いても全く共有できない。まるで平行宇宙の話を聞かされているような気がする。 プーチン政権が強権的だって? 知ってるよ! でも、...
コメント
どもども。自分では経済的にも微妙に右寄りと出るかと思ってやりましたけどまあ誤差範囲ですね。大体納得できる内容だと思います。
どうもです。
同じ傾向でした。ほぼ中心で。自分でもまぁそうだろうなって感じですw