上のような話を書いてからずいぶん経ったが、結局わずかな修正を追加したのみでDvoarkJPを使い続けている。
理由は1つ。とにかく快適だからだ。人間“楽だ”という利点には抵抗できないものがある。QWERTYがとりわけ遅いというのはデマというのは当時から知っていたけれど、それはあまり関係がない。
「キー配列の良さ」を「タイピングコンテストの最高記録」で判断するのは、たとえるなら「オフィスルームの良さ」を「ウサイン・ボルトが端から端まで何秒で駆け抜けられるか」に基づいて判断するようなものだ。
少なくとも極端に散らかっていたり曲がりくねったりしていないことは確実だろうから、全く何の情報も得られないというわけではないにしても、ナンセンスであることには違いない。
Dvoark配列で日本語ローマ字入力をするにはいくつか不満があり、最たるものが「比較的よく使う子音”K”が左手に来てしまう」ということだが、それを改善するためにDvoarkJPでは、
- “C”を”K”の代わりに使う
というルールが採用されている。これを延長して「ぱ行」と「や行」も左手から右手に移すために、
- “L”を”P”の代わりに使う
- “V”を”Y”の代わりに使う
というルールを追加した。ただし下は「や・ゆ・よ」に関してのみ。つまり、
打鍵 | 出力 |
---|---|
va | や |
vu | ゆ |
vo | よ |
ということ。dvorakの”L”はQWERTYで”P”の位置にあり、”V”は通常の使用頻度が低く”Y”に字体が似ているので無理が少ないのだ。これによって右手で子音を打ち、次に左手で母音を打つというリズムを一切崩さずによくなった。
その後ずっと安定している。あまりにも快適なのでこれ以上の改善に自発的に乗り出すことはあるまい。
おまけ
キーボードクラッシャーつながり。
コメント
>はじめちゃんさん
うおおT-Codeですか。実は漢字直接入力方式を
実際に使っている方は知らないのでちょっと興味はあります。
最近アップデートしたATOKが前にも増して優秀なため、
自分で漢字直接入力方式に手を出す気にはならないですが。
コメントを残すのは初めてですが、いつも読ませていただいています。
なるほど、pとyの置き換えはいいですね。ローマ字入力なら理想的な気がします。
ちなみに私は英文のみDvorakで日本語はT-Code入力を使用しています。
イニシャルコストがかかりますが、ある程度(完全でなくとも)修得した段階から、(Dvorakと同じく、速いとは申しませんが)格段に気持ちよく入力できるようになりますよ。
ぜひお試しを、とまではお勧めしづらいものですが…。;-)