私の好きそうな話題なのになぜか今まで目に入っていなかった。チェスでカスパロフがディープ・ブルーに負けてから「そんなら人間が勝てるルールの新チェスを作ってやる!」というノリで作られたらしい変形チェス。
由来からしてコンピュータと人間の対戦やコンピュータ同士の対戦に力が入れられていて、2020年までに人間に勝てるプログラムを作れば1万ドルの賞金が出るらしい。
手番ごとに4回まで動かせる象・駱駝・馬・犬・猫・兎の6種の駒があり、初期配置は自由。相手を押したり引っ張ったりして罠にかけて消し、相手陣の最終ラインに自軍の兎を送り込めば勝利。チェスより簡単なところもややこしいところもあるが、全体としては結構憶えやすいルール。
一度に4回まで動かせたり、駒の隣接関係が重要だったり、チェスより複雑になる要素はいっぱいありそうなのだが、所詮盤の広さが8×8だし、駒が減っていく一方なのは変わらない。
総合的なコンピュータにとっての難しさはまだ囲碁の方が上回っているような気がする。日本には囲碁未満チェス以上の題材としてはうってつけの将棋があるし、学問的な価値としては微妙かも。
しかし、力を入れてコンピュータによる研究が行われているゲームはたいがいチェス・将棋・囲碁など長い伝統を持つゲームばかりだったわけで、こんな風に「人工的」にルールが作られたゲームがどこまで通用するのかという観点で興味を惹かれる。
たとえばコンピュータにとって難しくしたつもりが本格的にやり始めたら実はチェスより簡単に人間より強くなってしまったとかいう展開があったりしないだろうかとか。ないだろうが。
試しにbotと対戦したら、勝ちはしたものの途中で相手のウサギにいきなりゴールを脅かされてひやっとすることが二度ほどあった。そりゃそうだ。1ターンに最高4回動けるんだから道が空いていさえすれば盤の向こう半分からでも一気にゴールしうるんだよね。簡単にオンライン対戦できるようになっているので誰かやってみませんか?
おまけ
コメント
これはやってみたいですね。
どこでオンラインができるのか
判りませんが。判ったらしましょう
>天さん
あなたという人は! タイトルの先頭に「チェスの盤と駒で遊べる」書いてあるのに、一体どこまで読んだんですか!(笑)
文中に新しいチェスを目的にしたと書いてあるのに、今更気づいた。orz
チュートリアルを見ただけですが、盤が8X8なのも、取った駒を使えないのも、チェス盤の駒の役割を置き換えるだけでプレイできるように考えてルールを作ったからのように見えますね。
これは対抗して将棋盤で置き換えられるゲームを考えるべきなんでしょうか。w