考え出された当初は予想もしなかった物事にまで応用されるというのは理論の価値の最高の証明であるが、その点でクロード・シャノンの情報理論は比類ないものであろう。
熱力学・生化学・宇宙論・量子力学・相対性理論などを情報理論との関連という切り口からまとめた良書。若干求められている前提知識が高めな気がするがかなりおすすめ。
こんな記事を見かけた。奇しくも全部読んだことがあるがどれもよい本だ。後半に期待。
12/21追記
後編が出ている。こちらは『神は妄想である』しか読んでいない。『神は妄想である』はとりあえずどんな意見の人も一読の価値はある。
読んではいないが『ポスト・ヒューマン誕生』について記事の著者はシンギュラリティ(特異点)の概念を「眉唾だと思ってあんまり信じてない」と言っている。私はそれに同意である。技術に訪れる(あるいはすでに訪れている)のは特異点ではなく変曲点だと思う。
おまけ
予想もしない応用をされることが価値を証明するというのはエンターテイメントにも言えそうだ。
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