木戸孝紀

ゲーム森羅万象

『SPY』

コウ・ファクトリー  テックコンパク初のプラチナ賞作品ということですが、その名誉に恥じぬ面白さです。  タクティクスオウガへのリスペクト感あふれる渋いオープニングデモでがっちりつかみにきて、そのままぐいぐいラストまで引っ張っていってくれます。  こういう良作をプレイしてしまうと、私が最近のゲームに興味がわかないのは、たんに歳をとって感性が衰えたわけではなく本当につまらないんじゃないかという疑いを濃...
映画・ザ・ムービー

『LOVERS』 オススメ度 4/10

無駄に熱く、無駄にカラフルで、無駄にマトリックスな、いかにも「中国映画」ですね。  こんな風に一言ですませてしまえるようになったというのはある意味ブランドとして確立してきたということでしょう。  昔の「香港映画」みたいな位置づけでしょうか。少なくとも観てる間は退屈しません。
映画・ザ・ムービー

『シン・シティ』 オススメ度 5/10

これはなかなかよかったんじゃないでしょうか。Mr.インクレディブルとまた違った方向でのアメコミの映画化成功例。  家族やカップルでの観賞には向かないけども、今日は1人で退屈だからちょっと変わったもんが観たいぜベイビー(笑)という気分の時にどうぞ。  モノクロが適度に暴力描写のグロさを抑える働きをしていていい感じ。ところどころギャグが勢い余って上滑りしてる感じがするのはたぶんタランティーノのせいなん...
星新一の夢世界

星新一『ナンバー・クラブ』

はてなダイアリーを使い始めて「おとなり日記」という機能を知った。日記に登場するキーワードと同じキーワードが登場する日記を自動的に表示してくれるというものだ。そこで思い出したのがこの星新一のショート・ショート『ナンバー・クラブ』である。  まず、その概要を読んでいただきたい。32年以上の昔に書かれた話である。枠で囲まれた部分は引用、ただし太字による強調は私によるもの。  ナンバー・クラブは一見なんと...
映画・ザ・ムービー

『バタフライ・エフェクト』 オススメ度 8/10

タイトル通りバタフライ効果をモチーフにした大人の寓話。このジャンルものにはつきもののツッコミどころはいくつかあるものの文句なしに面白かった。  おすすめ。全く白紙の状態で観た方が面白いと思うが、それではさすがに食指が動かないという方にイントロ部分だけ紹介。(ちょっとだけネタバレあり)  精神病の父を持ち、自らもときおり記憶がすっぽりと欠落する症状に悩まされる主人公。母の愛のおかげでなんとか無事に青...
ゲーム森羅万象

RPGにおける鍵・関所構造といわゆる自由度の関係

『RPGの自由度』は一般的に使われている表現である。それは確かに感じ取ることができるが、表現することは難しい。  しかし、自由度はRPGの骨組みである『鍵と関所の関係』*1と密接な関わりがあり、鍵と関所の論理構造を図示することで「自由度」を目に見ることができるようになる。  そこで誰もが知っている超有名タイトル、 『ドラゴンクエスト3』 『ファイナルファンタジー3』  を例にとって説明してみよう。...
ひぐロワリプレイ

富竹ジロウ(3勝目)

いよいよトミー。武器はシャベルか。スタート直後から大石・葛西、沙都子・魅音、梨花・圭一、詩音・鷹野と順調にコンビができていく。出遅れた気配。  詩音・鷹野に合流すべきかと思ったが彼女らは度はずれて装備が弱かった。対照的に梨花はスタンガン、圭一は拳銃装備。ここは意を決して梨花・圭一コンビの接近を待つ。  同時にエリアに入ってくる悟史。勧誘失敗の時の弾避けとしてありがたいかな? と思いながら圭一を誘っ...
ひぐロワリプレイ

入江京介(2勝目)

プレイヤー入江。入江らしく診療所からスタートだが武器はカメラとケンタくん。こりゃひどい。梨花ちゃんファンクラブ入りを狙いたいなあ。しかしなぜか知恵先生に追いかけ回されうまく動けず。  その間に梨花は拳銃所持の魅音と大石を次々ににぱー☆ してすでにやばい勢力に。仕方ない。ひとつ南で悟史が詩音をなでなでしてるのでそこに合流を目指すか。鷹野が死亡。知恵・沙都子が仲間に。ガス北西から。  悟史を勧誘するも...