木戸孝紀

アニメコミック

やっぱりアニメ『蟲師』が良い

3話まで観たがどれも最高に良い。原作がイマジネーションに表現手段が追いついてない感があるだけに忠実なアニメ化でも新鮮味がある。私がリアルタイム(録画ではあるが)にアニメを観るのは実に『マサルさん』以来だ(笑)。 公式サイト 放送スケジュール
文化芸術宗教

ジェイムズ・M.ケイン『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』

「内容は知らなくても名前は知っている小説コンテスト」なんてものがあったら、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?とトップを争いそうなこの作品。  昔は『POSTAL』みたいな話だと思ってました。というか、この小説が元で郵便配達夫がキ○ガイの代名詞になったのかと勘違いしてました。  しかし、内容は全然違います。犯罪ものには違いないのですが1934年の作品ということもあり、主人公は現代の視点から見ると至っ...
アニメコミック

もっと人を殺しましょう

『鋼の錬金術師』(以下ハガレン)がいよいよ核心に迫ってきたようで面白いです。やはり現在連載中の少年漫画では群を抜いています。海外でも人気らしいですし、誰もが認める面白さと言えるでしょう。  しかし、なぜ面白いのかを考え始めるとハガレンほど難しい作品もないです。個々の要素に分解してみると特別優れているところが1つもなく、むしろ古くさいと感じるところばかりだからです。  アニメ化でブームになった頃、錬...
アニメコミック

感電すると骨が見える表現を初めて使ったのは?

先日なんの脈絡もなく子供のころの疑問が蘇りました。『トムとジェリー』とかでありますよね? 感電すると骨が見えるという表現。あれです。あれは一体誰が始めたんでしょう?  どう考えても本当に感電したからといって骨が見えることがありえない以上、それを「初めて考えた人」「初めてそのような表現を使った人」が必ずいるはずだと思うのですよ。  その人はどこからそんな発想を得たのでしょう。気になります。少し検索し...
科学技術哲学

部品を取りあげて自分の複製を組み立てるロボット

「自己複製ロボット」が、さらに生物に近づくには  おお、自己複製の話題では必ずと言っていいほど出てくるあのたとえ話が本当にこの目で見られるとは。感動した。  しかし、いくら見た目が面白くても喜ぶのは早い。ごく普通のアメーバとの間にはまだまだ天地の開きがある。もちろんアメーバが上だ。  かの天才フォン・ノイマンはセルオートマトンの研究から、自己複製は、情報を、 読み取って解釈する そのまま複製する ...
星新一の夢世界

星新一『生活維持省』を読んでその主題を50字以内でまとめよ。

突然ですが興味のある方は国語の問題のつもりで表題の質問に答えてみて下さい。作者が故人である以上、真の正解はどこからも出てこないので答え合わせはありません。  ただ、現在の、特に中高生ぐらいの若い読者がどう解釈する・しているのかに非常に興味があります。  1,2週間後に本番のエントリでそれらと絡めて私自身の答えを書きます。ちなみに、 ショートショートにいちいち主題なんかないでしょ。 そんなの読む人の...
映画・ザ・ムービー

『オープン・ウォーター』 オススメ度 3/10

うーん、これはいまいち。古典的パニック傑作『JAWS』への対抗意識を感じるドキュメンタリー風の地味な演出は、着眼点としてはよかったのだろうが……。  リゾート出発前の日常描写がほとんどないせいか主人公たちに興味が持てなかった。そこからじっくり描いてくれたらだいぶ印象が変わった可能性がある。  結果的には「低予算なのに面白い」じゃなくてあくまで「低予算のわりには面白い」に留まった感じ。
映画・ザ・ムービー

『SAW』 オススメ度 5/10

CUBEとセブンのあいのこみたい……と書こうとしたら、すでに死ぬほどそう言われているみたいなので書くことが無くなってしまったぞ(笑)。  所詮2匹目のドジョウ狙いの企画のくせに変に謎とかなんとか強調して奥深いようなふりをしてみせるのはすでに時代遅れな気がする。  「どうじゃー! すげーだろ! こんな豪快なオチ堂々とやる度胸あるかー? 2匹目のドジョウだけどびっくりしただろー!」と開けっぴろげな態度...