ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ32 人間の思考に対して働く時代精神の制約がいかに強力なものであるか

【第31回】 【目次】 【第33回】  歴史上存在した生物の由来に関する理論は、創造論と進化論のふたつだけというわけではない。  もちろんそれは最も重要な境目には違いないが、『種の起原』が出版されたと同時にスイッチが切り替わるように前者が後者に置き換えられ、以後そのままであるかのような印象を抱いているなら誤りだ。  それはあくまで第28回で少し触れたような、我々が歴史を理解しやすくするために必要な...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ31 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 5/8

【第30回】 【目次】 【第32回】  ではまた『イルカと話す日』の続きから始めよう。次の部分はちょうど第29回の引用部分の直後に続くもので、ガイア教徒の鯨類に関する中心信条とでも言うべきものである。  機会があれば後で実例もお目にかけるが、驚くべきことに――そろそろ驚かなくなってきていてもらえると嬉しいのだが――今日時点ですら、これをほぼそのまま信じている人は大勢いる。  このような考察を推し進...
WEB情報通信

ジャストシステム『ATOK 2008 for Windows』

昔からIMEについてはATOK一辺倒。最近会社でもネット上でも良い評判を聞くので久々に2005からバージョンアップ。  確かに劇的に良くなったような気がする。ケータイ風の連想変換とか、電子辞書との組み合わせ動作もなかなか便利だけれども、通常の変換効率が大幅に上がった。  これまでのバージョンアップではいくつか機能がついたなというのはもちろんわかっても、基本性能のアップはそこまで感じ取れなかったもの...
日常の一コマ

高橋書店『2009年版 No.95 デスクダイアリー』

手帳(ダイアリー):2009年1月始まり No.95 デスクダイアリー <黒> || 「手帳は高橋」高橋書店  ついに脳内の理想に限りなく近い手帳に巡りあったぞ! 見開き一週間 縦に(バーティカル式)7:00-25:00のタイムライン 土日も平日と均等の扱い 週間のメモ・各日のメモにそれぞれ使える小さめのスペース 前年・翌年に食い込む日数が少なめ 雑学事典やアドレス帳みたいな付属物が最小  サイズ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ30 狂っているのは我々の歴史に対する感覚であって彼らの頭ではない

【第29回】 【目次】 【第31回】  前回で、ついに“脳”を介して歴史上三つの大いなる存在の連鎖が全て一本に繋がるところまで来た。いい機会なので少し俯瞰してまとめてみよう。  いつの時代も――少なくとも何万年という長きにわたって――ずっと変わらないものがある。それは、自分と自分たちの共同体が、宇宙の中で特別の歴史を持ち・特別の使命を帯び・特別の地位を占めていると信じたい人間の心である。  それは...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ 中間テスト

しばらくの間、全く無関係ではないとはいうものの死刑問題に浮気していたり、やっぱりもうちょっと年代順を続けた方がわかりやすいかと思って構成を変更していたりと色々事情があってずっと停止していましたが、そろそろガイア教シリーズを再開しようとしています。  しかし、やはり最速でも週一・週二ぐらいしか更新できないので、待ち時間に使えるクイズ集を作ってみました。これは学校の試験ではありません。正解を出すことよ...
政治経済社会

『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その7

「人の振り見て我が振り直せ」  (その6)朝日や毎日の記者たちがまったく分かっていなかったのと同様、死に神コラムを擁護した大半の日本の死刑反対派も、またわかってないと言わざるをえない。特に死に神コラムを擁護しながら「日本の死刑は土人の祭り」とか言って喜んでいた人々には失笑を禁じえない。  もちろん私は21世紀の人間なので、誰かが土人だからといってそれだけでバカにしたりはしない。だが、土人が土人を土...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ 目次

このエントリは『ガイア教の天使クジラ』シリーズのポータルページとしてwiki的な使い方をします。 シリーズ本編 回数タイトル 第1回個人的回想と主題の提示 第2回“存在の大いなる連鎖”の概念とその変遷 第3回反捕鯨は食肉業界の陰謀でも文化帝国主義でも人種差別でもない 第4回反捕鯨は科学や論理的整合性の問題ではない 第5回金儲けのための宣伝や政治利用を批判するのが論の目的ではない 第6回活動家の熱意...