科学技術哲学

マイク・モーウッド『ホモ・フロレシエンシス―1万2000年前に消えた人類』

1万2000年前と言えば、以前紹介した『銃・病原菌・鉄』で、人間集団間の文明の格差が生じ始めるスタート時点として仮に設定されていた1万3000年前よりも後だ。 そんな年代まで、チンパンジー並みの体格で火や石器を操っていた別の人類が生きていたとしたらどうだろう? ……という、実に様々な知的興奮を掻き立てるホモ・フロレシエンシスだが、この本自体はどうも書き方が悪いのか、研究に際しての他の研究者やマスコ...
映画・ザ・ムービー

『プレステージ』オススメ度 5/10

ダークナイトやリベリオンつながりで、クリスチャン・ベールが好きなのと、荒木飛呂彦がイラスト描いたとかいう話をどこかで聞いたので観た。 一般的に言って名作とは言いがたいが、最初からマンガだと思えば、たとえば荒木飛呂彦が描いた漫画の映画化だと思いこんで観れば、そこそこのものだった。 つまり、これはぶっ飛んだ登場人物達の狂気とドラマ、次から次へと出てくるバカな! と突っ込みたくなるようなどんでん返しを堪...
ニコ動マイリスト

08年10月のマイリスト

08年10月のマイリスト
WEB情報通信

RSSリーダーをlivedoor Readerに変更

RSSリーダーをBloglinesからlivedoor Readerに乗り換えた。 かなり前からこっちの方が軽快で使いやすいかもしれないとは思っていたが、Chromeとの関係か久々に触ってさらに感触がよかったのでついに決断。 ついでにブログの巡回先も更新。OPMLを変換して作っているので、実際の巡回先を正確に反映している。おまけ ライブドア→ライブドアオート→交通→電車【ニコニコ動画】JR東日本 ...
文化芸術宗教

松岡正剛『日本という方法―おもかげ・うつろいの文化』

なんかものすっごい微妙な本。何とも説明しづらい感覚なのだが、これを読んで「感動した!」って人間とはあまり趣味が合わなさそうと思う反面、これに書いてあるようなことを「全然興味もありません。」って人間ともあまり趣味が合わなさそうな感じ。 よって、一目で「面白そう」と思った人には「必ずしも読まなくてもいいです」と言い、一目で「全然食指が動かない」という人には「まあそう言わずに読んでみて」というぐらいのお...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ32 人間の思考に対して働く時代精神の制約がいかに強力なものであるか

【第31回】 【目次】 【第33回】 歴史上存在した生物の由来に関する理論は、創造論と進化論のふたつだけというわけではない。 もちろんそれは最も重要な境目には違いないが、『種の起原』が出版されたと同時にスイッチが切り替わるように前者が後者に置き換えられ、以後そのままであるかのような印象を抱いているなら誤りだ。 それはあくまで第28回で少し触れたような、我々が歴史を理解しやすくするために必要な簡便法...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ31 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 5/8

【第30回】 【目次】 【第32回】 ではまた『イルカと話す日』の続きから始めよう。次の部分はちょうど第29回の引用部分の直後に続くもので、ガイア教徒の鯨類に関する中心信条とでも言うべきものである。 機会があれば後で実例もお目にかけるが、驚くべきことに――そろそろ驚かなくなってきていてもらえると嬉しいのだが――今日時点ですら、これをほぼそのまま信じている人は大勢いる。 このような考察を推し進めてい...
WEB情報通信

ジャストシステム『ATOK 2008 for Windows』

昔からIMEについてはATOK一辺倒。最近会社でもネット上でも良い評判を聞くので久々に2005からバージョンアップ。 確かに劇的に良くなったような気がする。ケータイ風の連想変換とか、電子辞書との組み合わせ動作もなかなか便利だけれども、通常の変換効率が大幅に上がった。 これまでのバージョンアップではいくつか機能がついたなというのはもちろんわかっても、基本性能のアップはそこまで感じ取れなかったものだが...