ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ27 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 2/8

【第26回】 【目次】 【第28回】  前回に続きジョン・C・リリー著『イルカと話す日』を読み進めよう。やっと本人の登場。 著者序文  一九五五年、私はイルカ(本書では基本的にハンドウイルカTursiops truncatusを指す)の科学的研究に着手した。一九六八年、この研究プログラムは終了した。この間、イルカについて大きな発見がいくつもなされた。  一九六八年から一九七六年にかけて、私は自分自...
アニメコミック

遠藤誉『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』

昔(中国ではないが)アジアの国に住んでいて、日本のサブカルチャーやその海賊版の浸透ぶりを肌で感じたことがあるのでこの話題には興味がある。  読んでみたが、かなり面白かった。内容については下手に解説するより下の場所を読んでもらった方がいいだろう。無料登録してでも読む価値あると思う。 中国"動漫"新人類 (中国"動漫"新人類):NBonline(日経ビジネス オンライン) おまけ 【ニコニコ動画】漫画...
Xevo

中島聡『おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由』

会長の本が出ました。WEBからの再録も多く普段ブログを読んでいる人にはそう目新しいことでもないかもしれませんが、第三章の特別対談はどれもかなり面白かったです。 Part1 西村博之 Part2 古川享 Part3 梅田望夫 おまけ  これは面白い。教育効果も高そう。早くもロケット作っちゃってる人たちまでいます。 【ニコニコ動画】ピタゴラスイッチが楽しめるソフト Phun
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ26 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 1/8

【第25回】 【目次】 【第27回】  ではジョン・C・リリー著『イルカと話す日』を読むことにする。  日本での出版は1994年だが、原著"Communication Between Man and Dolphin: The Possibilities of Talking With Other Species"は1978年の刊行であるので時代を意識する必要があるときは78年の方に脳内時計を合わせ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ25 ガイア教史上最重要人物ジョン・カニンガム・リリー

【第24回】 【目次】 【第26回】  さて第2ラウンド開始である。これから4人のガイア教徒と対決していただくが、今度の相手はこれまでと違ってプロである。  みな名だたる大学の博士であったり、権威的な科学者であったり、立派な団体の職員であったりする。みな実際に社会におけるイルカ・クジラのイメージを変えたり、反捕鯨運動に重要な役割を果たした人物ばかりである。  彼らは、ガイア教のほんの上っ面を撫でた...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ24 1950年代後半から1960年代の社会・思想状況の概観

【第23回】 【目次】 【第25回】  さて、約500年間の脳内時間旅行を終え、現代に帰ってきた。今は1950年代後半から1960年代である。特に60年代は、各リンク先まで行かなくてもいいのでページ全体に目を通してもらいたい。  見ての通り、ここから先は全てたかだか5,60年前の話であり、読者の中に当時十分に物心ついていた人間がいても少しもおかしくない時代である。もはや現代と言っても過言ではないだ...
WEB情報通信

リファラスパムが来るようになった

ここ数日(3日くらい?)の現象。リンクがなくても直前に見ていた(と思われる)ページが入り込んだりすることはもちろんこれまでもあったが、どう考えても全く関係のない、過去にリンクがあったわけでもなければ、誰かがURLを書き込む可能性もなさそうな、宣伝っぽいページがアクセス解析に引っかかっている。  大した数ではないが、2日に一回ぐらいはアクセス解析見て見慣れないリファラがあったらとりあえず飛んでみる習...
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ガイア教の天使クジラ23 スティーブン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』 4/4

【第22回】 【目次】 【第24回】  スティーブン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』の読み合わせも今回で最後である。 女性の脳  「劣等」グループは生物学的決定論という一般理論では相互に代替性がある。劣等グループは連続的に並置されており、一つのグループは他のすべての代表として利用される――このための一般的前提としては、社会は自然の摂理に従い、社会階級は生得的価値を反映しているという考えがあ...