科学技術哲学 アンドリュー・パーカー『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』 これも読もう読もうと思って後回しになっていた。いわゆるカンブリア大爆発についての本。 カンブリア大爆発についてはとにかく『ワンダフル・ライフ』が有名だが、この本でのグールドは、人間の進化が偶然の結果であるという意見――それは正しいと思うが――を強調するあまり、バージェス動物の異質性・多様性を過大に強調してしまった面があり、カンブリア大爆発などと言うのはただの誇張で実際は何も特別なことなど起きてはい... 2007.5.2 科学技術哲学
WEB情報通信 ボーカロイド(VOCALOID)に驚く ニコニコ動画はいいですなあ。初見のときはすぐ飽きるかと思った。 確かに普通の動画なら特にYouTube等と比較してそれほどメリットはないのだが、他人のプレイを見るゲーム動画には理想の環境。私のようなレゲーマーにはたまらん。 で、ゲーム系動画を見て回っていたら、こんなのを見つけた。【ニコニコ動画】FF6 オペライベント歌わせてみました この声はボーカロイド(クリプトン | VOCALOID特設ページ... 2007.4.28 WEB情報通信
WEB情報通信 渡辺千賀『ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない)』 Chika Watanabe/渡辺千賀: テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし の方の本。出た当初にamazonで買ったのだけどなぜかずっと読んでいなかった。 やはりシリコンバレーの話は面白い。eBayで名前を綴り間違って検索ヒットせずに安値になっている品物を買い、正しい綴りに直して売り出し利益を上げる「バカ・アービトラージ(筆者命名)」の部分が妙に笑いのツボにはまってしまって困った。 2007.4.26 WEB情報通信
政治経済社会 銃社会・銃規制問題でオススメの本 バージニア工科大の銃乱射事件や長崎市長射殺で再び銃規制の話が盛り上がりそうだ。*1アメリカの銃問題については服部君射殺事件の時に興味を持っていろいろ調べた。 結果として今では単純な銃規制派には与しない。アメリカは予見しうる未来に渡って個人が武装する権利を否定することはないだろうが、それが必ずしも悪いことだとは思わない。 もちろん仮にアメリカが全ての歴史的経緯を無視して現在のアメリカ並みの銃社会か現... 2007.4.23 政治経済社会
星新一の夢世界 最相葉月『星新一 一〇〇一話をつくった人』 さて次の企画は - ショートショートの神様、星新一の知られざる生涯 ここ見て読んだが面白かった。最近「生活維持省」の検索ワードでやってくる人が多くなってたのは、たぶんこのエントリでも紹介されている新聞記事のせいだったんだな。 2007.4.20 星新一の夢世界
政治経済社会 マリー=フランス・ボッツ『子どものねだん―バンコク児童売春地獄の四年間』 わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる: 劇薬本「子どものねだん」で知る児童買春地獄に書評があったので便乗。 私もこの本は読んだことがあり、かなりおすすめできる。舞台はタイのバンコクやパタヤであり、私も小中学生の頃住んでいたり遊びに行ったりしたことがある場所だ。そのすぐ側でこういう現実もあったのだなあとかなり感慨深かった。 ただ具体的な内容にはいろいろ問題がある。ペドフィル男性に対する... 2007.4.17 政治経済社会
アニメコミック おすすめコミック『シグルイ』 深町秋生の新人日記 - 現代最重要コミック「シグルイ」 これは素晴らしいシグルイ評。現代最重要とまで言えるかどうかはわからないが、ちょっと考えただけでは他にこれがそうだと言い切れるものは見つからないのは確かだ。 単純に今最も面白いコミックの一つだということなら確実に保証できる。グロいのがどうしてもダメという人以外には絶対のおすすめ。 山口貴由は『覚悟のススメ』と『シグルイ』で知られるが、少し前『蛮... 2007.4.11 アニメコミック
日常の一コマ お昼寝前の妄想 昼食後のお昼寝の時間。耳栓してイヤマフして、例の枕に頭を預けて考える。 エコーロケーションというのがあるな。イルカやクジラ、コウモリなんかが音の反射で距離を測っているあれだ。 人間だってそれ程でなくても音を聞いて距離を感じてはいるだろう。大雑把に言って音が小さくなる=距離が遠くなるだとすれば、耳栓している私は普段の状態を基準にすると世界のどの地点からも離れている。 つまり今私は宇宙のどこにもい…な... 2007.4.8 日常の一コマ