科学技術哲学 部品を取りあげて自分の複製を組み立てるロボット 「自己複製ロボット」が、さらに生物に近づくには おお、自己複製の話題では必ずと言っていいほど出てくるあのたとえ話が本当にこの目で見られるとは。感動した。 しかし、いくら見た目が面白くても喜ぶのは早い。ごく普通のアメーバとの間にはまだまだ天地の開きがある。もちろんアメーバが上だ。 かの天才フォン・ノイマンはセルオートマトンの研究から、自己複製は、情報を、読み取って解釈するそのまま複製する の2通りに... 2005.11.7 科学技術哲学
星新一の夢世界 星新一『生活維持省』を読んでその主題を50字以内でまとめよ。 突然ですが興味のある方は国語の問題のつもりで表題の質問に答えてみて下さい。作者が故人である以上、真の正解はどこからも出てこないので答え合わせはありません。 ただ、現在の、特に中高生ぐらいの若い読者がどう解釈する・しているのかに非常に興味があります。 1,2週間後に本番のエントリでそれらと絡めて私自身の答えを書きます。ちなみに、ショートショートにいちいち主題なんかないでしょ。そんなの読む人の解釈によ... 2005.11.5 星新一の夢世界
映画・ザ・ムービー 『オープン・ウォーター』 オススメ度 3/10 うーん、これはいまいち。古典的パニック傑作『JAWS』への対抗意識を感じるドキュメンタリー風の地味な演出は、着眼点としてはよかったのだろうが……。 リゾート出発前の日常描写がほとんどないせいか主人公たちに興味が持てなかった。そこからじっくり描いてくれたらだいぶ印象が変わった可能性がある。 結果的には「低予算なのに面白い」じゃなくてあくまで「低予算のわりには面白い」に留まった感じ。 2005.11.4 映画・ザ・ムービー
映画・ザ・ムービー 『SAW』 オススメ度 5/10 CUBEとセブンのあいのこみたい……と書こうとしたら、すでに死ぬほどそう言われているみたいなので書くことが無くなってしまったぞ(笑)。 所詮2匹目のドジョウ狙いの企画のくせに変に謎とかなんとか強調して奥深いようなふりをしてみせるのはすでに時代遅れな気がする。 「どうじゃー! すげーだろ! こんな豪快なオチ堂々とやる度胸あるかー? 2匹目のドジョウだけどびっくりしただろー!」と開けっぴろげな態度に出... 2005.11.2 映画・ザ・ムービー
ゲーム森羅万象 『SPY』 コウ・ファクトリー テックコンパク初のプラチナ賞作品ということですが、その名誉に恥じぬ面白さです。 タクティクスオウガへのリスペクト感あふれる渋いオープニングデモでがっちりつかみにきて、そのままぐいぐいラストまで引っ張っていってくれます。 こういう良作をプレイしてしまうと、私が最近のゲームに興味がわかないのは、たんに歳をとって感性が衰えたわけではなく本当につまらないんじゃないかという疑いを濃くして... 2005.11.1 ゲーム森羅万象
映画・ザ・ムービー 『LOVERS』 オススメ度 4/10 無駄に熱く、無駄にカラフルで、無駄にマトリックスな、いかにも「中国映画」ですね。 こんな風に一言ですませてしまえるようになったというのはある意味ブランドとして確立してきたということでしょう。 昔の「香港映画」みたいな位置づけでしょうか。少なくとも観てる間は退屈しません。 2005.10.31 映画・ザ・ムービー
映画・ザ・ムービー 『シン・シティ』 オススメ度 5/10 これはなかなかよかったんじゃないでしょうか。Mr.インクレディブルとまた違った方向でのアメコミの映画化成功例。 家族やカップルでの観賞には向かないけども、今日は1人で退屈だからちょっと変わったもんが観たいぜベイビー(笑)という気分の時にどうぞ。 モノクロが適度に暴力描写のグロさを抑える働きをしていていい感じ。ところどころギャグが勢い余って上滑りしてる感じがするのはたぶんタランティーノのせいなんでし... 2005.10.30 映画・ザ・ムービー
星新一の夢世界 星新一『ナンバー・クラブ』 はてなダイアリーを使い始めて「おとなり日記」という機能を知った。日記に登場するキーワードと同じキーワードが登場する日記を自動的に表示してくれるというものだ。そこで思い出したのがこの星新一のショート・ショート『ナンバー・クラブ』である。 まず、その概要を読んでいただきたい。32年以上の昔に書かれた話である。枠で囲まれた部分は引用、ただし太字による強調は私によるもの。 ナンバー・クラブは一見なんという... 2005.10.29 星新一の夢世界