小説

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2023年4月版

『ダチョウはアホだが役に立つ』★★ 塚本康浩著。最初タイトルを見たときは、いつかのマンボウ最弱伝説みたいなネット発のネタかと思ったが真面目にも科学的にも面白い。『ウクライナ戦争』★★ 小泉悠著。時事。『「社会正義」はいつも正しい: 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』★★★★★ 原題"Critial Cynical Theories How Activist Scholars...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2022年2月版

『地球に月が2つあったころ』★★★ エリック・アスフォーグ著。思わせぶりなタイトルと表紙のデザインから、一見スピリチュアル系のトンデモ本かと思ったが、まともな科学の本だった。『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』★ クリス・アンダーソン著。もう十年近く前の本で読むべきタイミングは逃した気がするし、3Dプリンタすげえの一言で済んでしまいそうな気もするが、広く話題になっただけのことはあると思う。...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ49 アーサー・C・クラーク『海底牧場』 4/5

【第48回】 【目次】 さて前回、何を考えてこんな読解問題に答えてもらったか。まあ、とりあえず答え合わせから。答え合わせ1:× 人間以外の動物は人間のために存在している「有史以来、人間は、ほかの動物は自分たちのために存在しているのだ、という考えをいだいてきました。」と言って、以下ずっとそういう聖書的動物観を批判しているので、当然×だな。2:○ 牛・羊・豚等の家畜を殺すこともいずれは止めるべきである...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2020年2月版

『すばらしい新世界』★★★ オルダス・ハクスリー著。『1984年』と並び称されるディストピアものだけど、そちらほど読んでる人いない印象ある。確かに今読んでも面白いのは『1984年』の方。こちらは、生まれつきの階級固定を除けば普通の現代社会じゃん、という印象になってしまうから、そのせいかも。『事実はなぜ人の意見を変えられないのか-説得力と影響力の科学』★ ターリ・シャーロット著。特に目新しい話はない...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ48 アーサー・C・クラーク『海底牧場』 3/5

【第47回】 【目次】 【第49回】現代文の問題 『海底牧場』最終回のつもりだったが、ひとつ試してみたいことができたので、一回分増やしてワンクッション置く。 以下は、第46回で取り上げた視察の帰りの飛行機内での、主人公フランクリンとマハ・テーロとの議論である。シリーズの観点から見て、この作品で一番興味深い部分と言える。 これを読んで、次の問題に答えてもらいたい。決して引っかけ問題とか、ひねったネタ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ46 アーサー・C・クラーク『海底牧場』 2/5

【第45回】 【目次】 【第47回】仏教と菜食主義 仏教の原則の一つに(中略)森羅万象に慈悲をたれよ、というのがある。これを忠実に守った仏徒はほとんどいない、有名無実の掟だ。彼らは、他人の殺した四つ足の肉を食べれば同じことだと、詭弁を弄して従わないのだ。しかし、近年、この戒律を強化しようとする試みがしばしば行われ、偏狭な菜食主義者と肉食主義者との間で、論争が絶えなかった。これらの議論の余波が、世界...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2018年6月版

『シンメトリーの地図帳』★★★ マーカス・デュ・ソートイ著。普通に良い数学啓蒙書。『サルは大西洋を渡った』★★★ アラン・デケイロス著。面白い。内容はshorebird先生にお任せ。書評 「The Monkey’s Voyage」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『誰もが嘘をついている』★★ セス・スティーヴンズ=ダヴィドウィッツ著。『ヤバい経済学』ビッグデータ版みたいな位置づけの...
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おすすめ本書評まとめ2018年1月版

『女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化』★★★★★ デヴィッド・M・バス著。とても良い。結構前に出てた本なのに知らなかったのは不覚。内容は例によってshorebird先生のところ参照。書評 「The Evolution of Desire: Revised and Updated Edition」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『アマゾノミクス データ・サイエンティストはこう考...