ウィリアム・パウンドストーン

科学技術哲学

ウィリアム・パウンドストーン『選挙のパラドクス―なぜあの人が選ばれるのか?』

アローの不可能性定理 社会選択理論 投票の逆理 戦略投票  のような内容に関する本。今のところ候補ごとに1〜10点などと評価をつけさせる範囲投票が一番ましに見えるという結論らしい。  当たり前だが具体例がアメリカの話ばかりなので、読んだ面白さはウィリアム・パウンドストーンの他の著作に比べると大分劣ってしまう。  これらの話題に関しては昔もっと簡単に面白みを伝える本を読んだ記憶があって、そちらを同時...
科学技術哲学

ウィリアム・パウンドストーン『天才数学者はこう賭ける―誰も語らなかった株とギャンブルの話』

クロード・シャノンといえば情報理論を1人で生み出し完成させたと言われる、今日のコンピュータ化世界を作った立役者の一人。そのシャノンの人生と絡めてギャンブルと金融市場に関する理論とアメリカ社会の歴史を描くという本。  ちょうど同じウィリアム・パウンドストーン著でフォン・ノイマンにスポットを当てた『囚人のジレンマ』と同じような構成だ。彼の本はどれも最高クラスに面白く、もちろんこの本もつまらなくはないの...