クロード・シャノンといえば情報理論を1人で生み出し完成させたと言われる、今日のコンピュータ化世界を作った立役者の一人。そのシャノンの人生と絡めてギャンブルと金融市場に関する理論とアメリカ社会の歴史を描くという本。
ちょうど同じウィリアム・パウンドストーン著でフォン・ノイマンにスポットを当てた『囚人のジレンマ』と同じような構成だ。彼の本はどれも最高クラスに面白く、もちろんこの本もつまらなくはないのだが、これまでのものに比べるとやや見劣りすると言わざるをえない。
ちょうど金融危機が叫ばれる今だから、と急いでいるわけではない人はまずは下の三冊の方を先に読むことをすすめる。
あと今回英語版wikipedia見に行って気づいたが『ライフゲイムの宇宙』(The Recursive Universe: Cosmic Complexity and the Limits of Scientific Knowledge)ってピュリツァー賞ノミネートしてたんだ。知らなかった。まあ確かにそれだけの価値はある本だが。
おまけ
シャノン→紗音
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