ジェイムズ・M.ケイン『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』

郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす (ハヤカワ・ミステリ文庫 77-1)

 「内容は知らなくても名前は知っている小説コンテスト」なんてものがあったら、アンドロイドは電気羊の夢を見るか?とトップを争いそうなこの作品。

 昔は『POSTAL』みたいな話だと思ってました。というか、この小説が元で郵便配達夫がキ○ガイの代名詞になったのかと勘違いしてました。

 しかし、内容は全然違います。犯罪ものには違いないのですが1934年の作品ということもあり、主人公は現代の視点から見ると至ってまとも(な犯罪者)に見えます。

 古さを感じさせるという意味ではありません。ひとたび読み始めると現代との違和感など気にする暇もなく一気に読ませてくれます。文体の持つ魔力でしょう。実に不思議な作品です。

おまけ

 ちなみに『POSTAL』はこういうゲーム。

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