サイモン・コンウェイ・モリス『進化の運命:孤独な宇宙の必然としての人間』

進化の運命?孤独な宇宙の必然としての人間

 読んだ。けど、残念ながら、読む前に考えていたこと以上の収穫は特になかった。

 チチュルブ隕石がなくても「恐竜人」が生まれただろう、とは流石に言ってはいなかったが、ある意味それより身も蓋もないことを言ってた。

 当時、地球はすでに寒冷化に向かっていたから、隕石がなくても、いずれ「哺乳類性」を持つ生物が有利になり、その中から「サル性」を持つ生物も生まれただろう、とかなんとか。

 よくわからん。Togetterの方に書いたけど「知性の進化が必然だ」と言いたいのなら、説明しなければならないのは、むしろ隕石(寒冷化)以前に知性が進化してなかったことの方じゃないのか。

 寒冷化で哺乳類が生まれただろうと言っちゃうのなら、知性の進化は必然でも運命でもなく気候次第だったということではないか。寒冷化も必然だった等と言い出したら、もはや別の話になってくるだろう。

 まあいいや。あまり真面目に考える気にもならん。収斂進化事典としては最高だけど、著者がそこから主張したがっていることは訳がわからん、という評価に同意。

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おまけ

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