ジェームズ・ローレンス パウエル『白亜紀に夜がくる―恐竜の絶滅と現代地質学』

白亜紀に夜がくる―恐竜の絶滅と現代地質学

 恐竜の絶滅が隕石衝突によるものだというのは今日時点ではほぼ定説だが、少なくとも私の子供の頃はそうではなかった。出てきたのも受け入れられたのも比較的最近の話だ。

 受け入れられたとはいっても、その道は必ずしも平坦ではなかった。地質学と進化論はそれぞれノアの大洪水天地創造という聖書のドグマと戦うことで始まったようなものである。

 その出自のせいもあって、(神の介入のような)偶然で突発的な大事件による説明を否定し、全てを過去も現在も同じように続いているちょっとした変化の、膨大な時間による積み重ねによってのみ説明するように強く条件づけられてきた。

 隕石衝突というのはこれ以上考えられないぐらいの偶然の突発的な大事件である。恐竜の絶滅を説明するのに隕石を持ち出すことは、一部の学者には、ほとんど科学を放棄して聖書に逆戻りするかのようなとんでもない説と思われ、激しい反発を受けたのである。

 しかし証拠は衝突説を支持し、地質学や進化にも偶然による突発的事件が影響を及ぼすことがありうるという考え方が取り入れられたのだ。

 多少翻訳がぎこちないというか不自然なところがあるのが気になったが、おすすめである。

参考リンク

おまけ

 ちなみに衝突の原因はテニス。

コメント

  1. より:

    是非変更してください。
    詳しくは知らないけどこれってMADじゃなくて劇場版で実際にあったシーンらしいんだぜwww

  2. 木戸孝紀 より:

    >鯛
    やばいwww 今から変えていい?
    これ知らなかったわ。テニスの王子様はミュージカル以外嫌いなので見落としていた。ニコニコは広いな。

  3. より:

    恐竜の絶滅の話なんだから普通に考えてこれだろ。
    ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm23739

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