『人間と動物の病気を一緒にみる : 医療を変える汎動物学の発想』

人間と動物の病気を一緒にみる : 医療を変える汎動物学の発想

 バーバラ・N・ホロウィッツ著、キャスリン・バウアーズ著。原題”Zoobiquity The Astonishing Connection Between Human and Animal Health”(汎動物学 人間と動物の健康の間の驚くべきつながり)。

 (人間の)医学は獣医学からもっと学ぶことがあるという本。素晴らしく面白かった。進化医学・進化病理学・進化心理学本としての側面もある。

 特に第8章の自傷行為、第9章の過食症・拒食症の部分は、初めて聞くような知見もあった。

 第6章の乳幼児突然死症候群と恐怖反応の関係についての仮説は興味深い。単に原因不明の死につけられたラベルではないという説の中では、今までで一番ありえそうだと思った。

 もちろん人畜共通感染症の話も多い。エボラが話題の今、是非おすすめ。

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