マルク・レビンソン『コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった』

コンテナ物語―世界を変えたのは「箱」の発明だった

 コンテナ輸送というものは、あまりにも見慣れすぎていて、随分昔からあったことのように思ってしまうが、現代的な意味でのコンテナ輸送は、実はたかだかここ半世紀程度のものに過ぎないらしい。

 昔の海上輸送では、小分けの荷物を沖仲仕と呼ばれる男達が毎回毎回積み方を工夫しながら、いちいち積み下ろししていた。時間がかかる上に、荷抜きと呼ばれる盗みも横行していた。

 コンテナ化はこれらの欠点を解消し、輸送コストを大幅に下げ、世界の物流を変えた。今日のグローバルな経済的統合はこの「箱」なしには成り立たない。

 非常に面白かった。特に最初の数章が。Wikipediaのコンテナの項目も非常に充実しているので、まずそこを読んでみるのがいいかも。

100円ケース

 ちょっと話はずれるが、写真のように、うちの本棚は丸々一段が100円ショップで買ったプラスチックの箱で専有されている。前々回の引っ越しの時に思いついた方法だ。

 この方法によらずして、これだけの細かいものを収容して、かつ取り出しやすいように保つのは困難なのではないか。コンテナリゼーションと何か共通するものがあるかもしれない。

おまけ

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