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2010
8/13
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- 「お互い人間なんだから、話せばわかる」
という考え方がある。
一見、文句のつけようのない立派な考え方に見えるが、大きな問題がある。
なぜか? 対偶を取ってみればわかる。
- 「話してもわからない(≒自分に同意しない)やつは人間ではない」
と言っているのと同じである。
「話せばわかる」という信念は、自分が間違っている可能性を常に真剣に考える態度とセットでなければ危険である。
おまけ
13日の金曜日→ジェイソン。
という考え方がある。 一見、文句のつけようのない立派な考え方に見えるが、大きな問題がある。 なぜか? 対偶を取ってみればわかる。
と言っているのと同じである。 「話せばわかる」という信念は、自分が間違っている可能性を常に真剣に考える態度とセットでなければ危険である。 おまけ
13日の金曜日→ジェイソン。
ルーズベルト大統領はともかく、この言葉は好きだったのに、しばらく積んでたのを後悔。これは素晴らしい。超いい。 と並んで、一家に一冊配布を義務づけたいレベル。
いずれの視点から見ても最高クラス。それぞれ同等以上の内容をもつ本はもちろんあるけど、一冊に濃縮した感じ。その割に価格も低めでコストパフォーマンスも最高。 例の『The Cove』見に行く人は、これ読んでからにしてほしいかも。 参考リンク
関連書籍
おまけ
なんでもないものが恐怖の象徴となるたったひとつのルール。
原題 “Justice – What’s the Right Thing to do?”(『正義――何が正しいことなのか?』)NHKでハーバード白熱教室として放送されているらしい講義の書籍化。 歴史を足早におさらいする感じや、日本での流行り方からは、正義論に集中した『ソフィーの世界』、といった印象を受ける。 確かに流行るだけあって、大変よくまとまっていると思う。この分野の入門書としては最高だ。おすすめ。NHKの番組は未見だが、講義そのものはYouTubeで見られるらしいので、後でちょっと覗いてみよう。 ただ、邦題は内容に即していない。むしろ正反対だ。『これからの「正義」の話をしよう』とあるが、「これから」の話は、ほとんど何も出てきていない。単に内容を表すものとしては『これまでの「正義」の話をしよう』の方が適切だと思う。 この分野は今まさに、脳・神経科学および進化心理学の両面から革命が進行中で、この本にまとめられた現在までの議論は、ちょうど進化論以前の生物分類学のようなものになる可能性が高い。 決して価値がないという意味ではない。それはそれで素晴らしい壮大な知の体系なのだが、現実の問題を解決したり、さらなる進歩の元になったりするというよりは、歴史的研究の対象になるということだ。 参考リンク
参考動画英語。[CC]ボタンから字幕(やはり英語)を出せるようになるようだ。 関連書籍
おまけ
ジャスティスつながり。
私はADHDなどの新しい精神疾患の概念には懐疑的である(参考)が、ちょうどそれに関する話題のようだったので読んだ。 ますます疑念が強まる結果になった。読んでいて楽しい本ではないが、下の目次や抜粋を見て興味を持った人にはおすすめする。
ただし、記述にはあまり公正とは言えない部分もあるように見える。*1たとえば、フロイトの持ちあげ方などは“敵の敵は味方”的な発想で過大評価しているに過ぎないように思われる。 特に、本当にうつ病の人には、これを読んで自分の判断で薬をやめてしまう、というようなことは絶対にしないようにお願いしておく。これは、薬を売るために正常と見なされるべき人にまで不安を煽るという問題に関する話であって、心の病そのものの本ではない。 ちなみに原題は『内気――普通のふるまいがどのようにして病気になったか』。邦題は内容的に間違ってはいないが、圧倒的に焦点が当てられている内気(shyness)の部分を抜かしてしまうのはどうだろう。 『内気――乱造される心の病』でもよかったのでは。最近では、アメリカで向精神薬が濫用気味*2だというのは、もはやテレビドラマなどでもおそらくお馴染みの話題で、意味が通じないことはないと思うのだが。 おまけ
「鬱」しか共通点がないゾ。(柴田亜美風に)
素晴らしすぎる。これは最高です。すでに今年度最高はもちろんオールタイムベストに数える人がいるのも全面的に頷けます。 『アバター』で殺菌・消毒・漂白され尽くして乾ききっていた心に、血と汗と涙と小便とゲロをぶちまけていい具合にうるおいを取り戻してくれました。 PG-12指定されるぐらいのそこそこきついグロ描写がありますが、そこをクリアしている人は余計な情報を入れてしまう前に是非見に行って下さい。 アカデミー作品賞にノミネートしていたそうですが、
のアカデミー賞で話題に上った3作品の全部を合わせて、しかも欠点を修正したような感じになっています。*1実際に作品賞もらえなかったみたいなのは残念です。 ヒューマニズムとは何ぞや的な高尚なテーマを持つA級映画としても、単純娯楽お馬鹿B級映画としても、どちらも互いを邪魔することなく非常に高いレベルで両立しています。私と10日しか歳の違わない新人監督の作品とはにわかに信じがたい奇跡的な傑作です。 *1:アバター以外未見ですけども。 おまけ
大9。
巡回先にも入っている『くねくね科学探検日記』の鹿野司によるサイエンスエッセイ集。 語り口は実にくだけた感じで、ネットスラングやマンガネタも入るし、イラストもとり・みきで軽妙な感じだけど、内容そのものは極めて正統派。上のリンクから目次を見てもらえば雰囲気は掴めるだろう。 話題の幅が広いわりに奥も浅くなく、各種見解もバランスが取れている*1ので、どんな人にもおすすめできるが、やはり若い人に一番読ませたい。中学・高校の図書室に配備してほしい感じ。 それにしても、なぜかウィザードリィ5の攻略本を書いていたり、なぜかセグウェイに乗ってる動画があったり、面白い人だな。 *1:つまり私自身のものの見方に近いということだ! おまけ
「のねん」という語尾からはえのんしか思い浮かばないのねん。
ゴルゴ13の出身は、たびたび話題になるものの、決して明らかになることはない。なぜか? ある意味では答えは簡単だ。多分あなたもすぐ思いついた通りだ。明らかになってしまったら、いつでも使えて確実に人気のあるネタの一つが無くなってしまうからだ。 しかし、それはあくまで至近要因だ。なぜゴルゴの出身が確実に人気のあるネタなのか?
想像してみよう。ついにゴルゴの真の出身が疑問の余地なく判明した! 実はロシア系中国人で日本とは縁も あるあ……ねーよ。 そう、誰もそんなことはありえないと知っている。みんな実はゴルゴは日本人――でなくとも、少なくとも日系人とか日本人とのハーフとか――だと知っているのだ。 では、なぜゴルゴは日本人でなければならないか? いつか一言だけ触れた(参考)が、ゴルゴ13というキャラクターの人気は、戦後日本人の国際政治コンプレックスと切り離して考えることはできない。 いつも無表情でアメリカ大統領やCIA長官を震え上がらせるゴルゴというキャラクターは、メガネでへらへら笑うエコノミックアニマル*1としての日本人の自己認識の正確な裏返しだ。 では、もう一度最初の問いに戻って、なぜゴルゴの出身は決して明らかにならないのか? 明らかにしたっていいのではないか、誰もがすでにそうだと知っているのだから。読者が皆そうであることを望んでいるとわかっているのだ。ネタのストックをひとつぐらい減らしても、明らかにしてあげるべきでは? もちろん、違う。 コンプレックスの補償としての娯楽は、それを楽しみつつ、そうしているということをはっきり自覚させないことが重要だ。 「日本人と断定されたゴルゴ」は、あまりにも日本人の国際政治コンプレックスの代償の要素がはっきりしすぎる。それは、たとえるならギャルゲーに「非モテ御用達」と明記するような自殺行為だ。
ゴルゴの出身についてのありうる選択肢は、この順番で望ましい。つまり、現状のままがベストだということを、作者はもちろん読者もみんなわかっているのだ。 *1:今となっては「むしろまたエコノミックアニマルと呼ばれたい」という思いの方が強くなっているかもしれないが。 おまけ
何もしないよりはいいことだと思うから否定はしないけど、どうしてもリアル『パラノイア』という皮肉が出てこざるをえないなあ。 原文が手元にないので孫引きだが、
というトルストイの有名な言葉がある。この言葉は、不幸(な家庭)に目を向けようという文脈では価値があると思うが、私の考えではまったくの間違いだ。事実はまさにその逆である。 今ググったら発見した。また孫引きになるが天声人語で逆転させた言葉がすでに言われていたらしい。
もちろん、不幸も多様である。それは言うまでもない。しかし、いくら多様といっても、古来八苦などとまとめられる程度のパターンしかない。 幸福の多様さに比べたらまったく単純そのもの。幸福がどんなものかは、人によって千差万別だからだ。 幸福を調査するとか測定するとかいうことが滑稽に感じられるのは、まさに調査や測定というのは、幸福の多様性にもっとも馴染まない行為だからではないのかな。 参考リンクおまけ
しあわせって何だっけ→ポン酢醤油はキッコーマン |
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