2018 1/14

 発表後即申し込んで、しばらく待たされたが、やっと招待が来て購入。

 音楽・ニュース・天気予報はほぼ毎日使っている。一番すごいのは家族も初日からいきなりちゃんと使えているということ。未来感ある。

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2017 1/2

『げんしけん』★★★

 木尾士目著。連載当時のアフタヌーンを読んでいたはずだが、あまり興味がなかった。完結を機に改めて全巻読んでみたら、結構おもしろかった。

『白と黒のとびら: オートマトンと形式言語をめぐる冒険』★

 川添愛著。確かに奇書レベルの尖った本。人を選ぶだろうが数学好きなら一見の価値はあるかと。

『赤の女王 性とヒトの進化』★★★★★

 マット・リドレー著。なぜか今まで紹介してなかった。名著と言えよう。

『インフレーション宇宙論―ビッグバンの前に何が起こったのか』★★★

 佐藤勝彦著。『数学的な宇宙』の不完全燃焼感からいくつか見て回ったものの中のひとつ。初心者(?)向けとしておすすめ。

『よくわかる人工知能 最先端の人だけが知っているディープラーニングのひみつ』★★★

 清水亮著。インタビュー集。玉石混交だが結構面白い。

『科学の発見』★

 スティーヴン・ワインバーグ著。内容はshorebird先生にお任せ。

『生命、エネルギー、進化』★★★★★

 ニック・レーン著。前著からのアップデート。超面白い。全体にどの話題も面白いが、特に生命の起源に関しては、もうアルカリ熱水噴出孔で決着と言ってもいいのではないか。

『数学で生命の謎を解く』★

 イアン・スチュアート著。ちょっと幅が広くなりすぎて薄くなってしまった印象だけど悪くはない。

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2016 3/11

新テーマパーク PlayStation the Best

 AlphaGo人類最強級の棋士に2連勝して、もはやオセロ同様、人間がどうやっても勝てなくなるのが確実になった。

 これ自体すごく面白いニュースだが、これをきっかけに調べていたら、DeepMindのCEOであるDemis Hassabisという人が、テーマパークの作者だったということに気がついた。

 初代のテーマパークが、私の初めてか2番目のパソコンにバンドルされていたおぼえがある。オリジナリティはあっても、正直微妙な出来であり、クソゲーとは言わずともバカゲーだったと記憶しているのだが。

 まさかその作者がこんな人物になっているなんて……。わからんものだ。

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2015 7/11

『素数の音楽』★

 マーカス・デュ・ソートイ著。リーマン予想本。

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』★★★★★

 松尾豊著。UEIのshi3zさん経由。すごくわかりやすくてためになる。

『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』★

 小林雅一著。上のものほどではないがいい。タイトル残念。

『マキャベリアンのサル』★★★

 ダリオ・マエストリピエリ著。詳しい内容はshorebird先生にお任せ。

『人の目なんか、気にしない!―「いい人」が犯す9つの勘違い』★

 デューク・ロビンソン著。まあ、ありがちだけれども。サンマーク出版から連想されるよりはまとも。

『徳の起源―他人をおもいやる遺伝子』★★★★★

 マット・リドレー著。何かで思い出した。相当古い本だけど、今でもぱっと見特に問題はない。

『太陽の簒奪者』★★★★★

 野尻抱介著。日本のSF小説として久しぶりにとても面白かった。単行本としては普通の長さながら、ダイジェストっぽく感じる濃密さ。あと一歩なんか尖ったオリジナリティあれば完璧だった気はするが、十分面白い。

『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術』★★★

 下園壮太著。いいと思う。

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2009 9/22

アイの物語 (角川文庫)

 山本弘つながりで読む。これは確かにすごく面白い。『神は沈黙せず』の時のような引っかかりもないし、迷わずおすすめできる。

 弾さんみたいにベストフィクションとまでは言えないけれども、同じポジティブなAIネタを扱っても、宗教的伝統から来るフランケンシュタイン・コンプレックスからいまだ完全に自由でない(ように思われる)世界の最先端SF作品群に対する一石としての価値は十分あると思う。

 あえて重箱の隅をつつくとしたら、以下の話か。重大なネタバレ含むので作品自体を読んでからどうぞ。

おまけ

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2007 5/28

ゲームプログラミング

 これをきっかけにちょっと調べたら、面白いことになってきたのでメモしておこう。

 私が初めて(2番目だったかも)買ってもらったパソコンには倉庫番のソフトが付属していて、ルールの単純さとそこから生み出されるパズルの複雑さの落差に興味を引かれたものだった。

 他にこれに匹敵するものはコンウェイのライフゲームぐらいのものではなかろうか。

 ソルバ(問題を解くプログラム)の能力はまだ人間に遠く及ばないらしい。十数年前に初めて触った時点ですでにコンピュータの能力は人間を超えているだろうと思っていたのでこれはちょっと意外だった。なんと倉庫番はPSPACE完全問題らしい。

 後知恵だが、確かに言われてみれば、解くのにハノイの塔のような再帰的な手順を踏まなければならない問題を作ることができそうだと勘でわかる。

 問題のサイズに対して指数関数的な手順数が必要になるということだからPSPACE完全でも不思議ではないな。コンピュータの能力が追いつけていないというのも腑に落ちてきた。

 ソルバに興味が出てきた。自分でもやってみたくなってきたが、真面目に文献を当たり始めると自分が思いつくような手段はだいたいすでに試されているようだ。当たり前だが。

 で見られる明治大学の研究がパイオニア的存在だそうだ。ソースコードもダウンロードできる。論文はネット上で読めるところは見つからなかったが要旨は上の本に載っている。

 はあらゆるテクニックが行使されていて最高に面白い。英語で200ページぐらいあるが読める人は読んでみてはどうだろう。(PostScript形式が読めない人はとりあえずここへ。)

 しかしこれだけやってもこれしか解けてないのかという意味で改めて倉庫番というパズルの奥深さと、それを解いてしまう人間の知能の凄まじさに感心する。

 この論文に載っている以外の手法でこの先有効になりそうなのはなんだろう。単純に計算力の強化という方向でいくなら並列処理だろうか? 流行のErlangでソルバを作っている方を見つけた。

 しかし計算量を多少増やしたところでとても追っつかないような気もする。人間の思考方法にちょっとでも近づく方法は何かないだろうか?

 マップをある程度の大きさのユニットに区切ってユニット同士の繋がりによって手詰まりの判定を高速化するという方法の論文。735円と書いてあるように見えるがそれは印刷の値段で、無料登録でPDFダウンロードが可能。

 ユニットをどうやって分けるのか書かれていないのでどの程度実用になるのか不明だが、確かに人間はある程度のまとまりごとに区切ってその関係を見てあたりをつけているように見えるので、ソルバの効率が大きく改善できるとしたらこのあたりが狙い目かもしれないと思える。

おまけ

 なんじゃこりゃ(笑)。そこばんアグレッシブというフリーゲームらしい。

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2006 12/8

ちゃーらーらーらちゃららららららー

 着メロで聞こえた曲が、知っているはずなのに曲名を思い出せずダメ元でお伺いを立てたらなんとこのように!

 な、なんで一件も引っかからないのに曲を探しているとわかるのですか!? いかなるアルゴリズムに基づくものなのですか!? Google様は「ちゃ」と「ら」と「ー」だけで構成される検索ワードは曲を探すものだと当たりをつけられるということですか!?

 ……と一通り驚いたところで落ち着いてもう一度試したらやっぱり再現性ないや。どうやら広告は偶然出ただけらしい。残念無念。というか一瞬でもあり得ると思わせたグーグル様がやっぱりすごいわ。

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2006 12/8

Arimaa

 私の好きそうな話題なのになぜか今まで目に入っていなかった。チェスでカスパロフディープ・ブルーに負けてから「そんなら人間が勝てるルールの新チェスを作ってやる!」というノリで作られたらしい変形チェス。

 由来からしてコンピュータと人間の対戦やコンピュータ同士の対戦に力が入れられていて、2020年までに人間に勝てるプログラムを作れば1万ドルの賞金が出るらしい。

 手番ごとに4回まで動かせる象・駱駝・馬・犬・猫・兎の6種の駒があり、初期配置は自由。相手を押したり引っ張ったりして罠にかけて消し、相手陣の最終ラインに自軍の兎を送り込めば勝利。チェスより簡単なところもややこしいところもあるが、全体としては結構憶えやすいルール。

 一度に4回まで動かせたり、駒の隣接関係が重要だったり、チェスより複雑になる要素はいっぱいありそうなのだが、所詮盤の広さが8×8だし、駒が減っていく一方なのは変わらない。

 総合的なコンピュータにとっての難しさはまだ囲碁の方が上回っているような気がする。日本には囲碁未満チェス以上の題材としてはうってつけの将棋があるし、学問的な価値としては微妙かも。

 しかし、力を入れてコンピュータによる研究が行われているゲームはたいがいチェス・将棋・囲碁など長い伝統を持つゲームばかりだったわけで、こんな風に「人工的」にルールが作られたゲームがどこまで通用するのかという観点で興味を惹かれる。

 たとえばコンピュータにとって難しくしたつもりが本格的にやり始めたら実はチェスより簡単に人間より強くなってしまったとかいう展開があったりしないだろうかとか。ないだろうが。

 試しにbotと対戦したら、勝ちはしたものの途中で相手のウサギにいきなりゴールを脅かされてひやっとすることが二度ほどあった。そりゃそうだ。1ターンに最高4回動けるんだから道が空いていさえすれば盤の向こう半分からでも一気にゴールしうるんだよね。簡単にオンライン対戦できるようになっているので誰かやってみませんか?

おまけ

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