書評在庫一掃セール2009年5月版

 最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。

 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。

『パノラマ島綺譚』★★★★

 江戸川乱歩:原作/丸尾末広:画。これ以上ありえないぐらいはまってる組み合わせ。

『顔は口ほどに嘘をつく』★★

 ポール・エクマン著。これまた安そうな邦題になってしまっているが、原題は“EMOTIONS REVEALED : Understanding Faces and Feeling”(『明らかにされる情動 顔と感情を理解する』)で、顔の筋肉と感情の関係についての相当にハードコアな学術本。

『累犯障害者』★★★★★

 山本譲司著。元衆議院議員で服役経験を持つという著者によるドキュメンタリー。これはすごい。他の本も読んでみたくなった。

『想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行』★★★★

 ベネディクト・アンダーソン著。ナショナリズムについての古典的名著。共同体意識の今昔。

『まつもとゆきひろ コードの世界~スーパー・プログラマになる14の思考法』★★

 まつもとゆきひろ著。面白いか面白くないかと言えば面白いが、やや内容が広すぎるか。Ruby使いかMatz本人のファンならばおすすめ。

『恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化』★★★★★

 ジェフリー・F.ミラー著。人間の言語や精神は、孔雀の尾羽と同じく性淘汰における適応指標形質なのだという話。これは非常に重要なのでいずれ詳細に紹介する。

おまけ

 懐かしFlashもひとまとめ。しかし、こういうのは時代背景を外れると面白さも失われてしまうな……。

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