視覚全般に関する本。質・量・ひろがり・まとまりどの基準を取っても最高クラスです。超おすすめ。
- プロローグ 若さと老い
- 第1章 感覚の共同体
- 第2章 視覚の化学
- 第3章 どのようにして眼は可能になるのか?
- 第4章 適応する眼
- 第5章 見ることと考えること
- 第6章 視覚の理論
- 第7章 視覚能力を授けられた神経質なシロモノ
- 第8章 色を見る
- 第9章 見えない色
- 第10章 眼が見るということ
- エピローグ 見えないゴリラ
ついでだが、昔読んでずっと使いたいと思っていたのに記憶が定かでなかったエピソードをやっと再発見した。また忘れたら嫌だから急いでメモっておこう。
ローレンツとティンバーゲンがたまたま研究対象に鳥を選んだことは、大きな意味をもっていた、鳥は哺乳類よりも理解しやすい。鳥も人間と同様に社会的接触のために主として眼を使っているからだ。ほかの大半の哺乳類は鼻を使う。生物学者のサー・ジュリアン・ハクスレーはあるとき、人間が嗅覚型の動物だったらバードウォッチなどしなかっただろう、と述べた。代わりに哺乳類を嗅ぐのが趣味の一つになっただろう、と。
参考リンク
- アンドリュー・パーカー『眼の誕生――カンブリア紀大進化の謎を解く』
- 色覚異常 – Wikipedia
- BioBEAT – ピンゲラップ島における全色盲の連鎖解き明かす – Applied Biosystems
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