はーい皆さん、グールド亡き今世界一有名な進化論啓蒙者であり、人格的には割とクソ野郎なドーキンスの兄貴の新刊のお時間です。
今回のテーマは非常に明解。進化は事実だということ。
「……それはギャグで言ってるのか?」と思うでしょうが、旧約聖書の創造論をまんま事実として信じている人間が今でも大勢いて、一定の政治力を保っている欧米の読者を主な対象としているので、そこは割り引いて考えて下さい。*1
個人的には、あまり新しい話はなく、いつもと比べると不満なのですが、むしろ『利己的な遺伝子』もまだ読んだことがないというドーキンス初心者に、1冊目の本としておすすめできるのではないかと思います。
内容とは関係ないですが、6章のタイトルが『失われた環境』となってしまっています。急いで翻訳・出版したので校正ミスしたのでしょうが、ちょっとかっこ悪いです。
『失われた環(ミッシング・リンク)』と書こうとしたが“環”が単漢字変換できなかったので、“かんきょう”を変換して後で“境”を消そうとしたが、消し損なった。……という経緯が丸わかりです。
参考リンク
*1:日本の理科教育状況も別にほめられたものではないというのは、また別の話として。
関連図書
おまけ
コメント
>kingさん
そうですね。既刊のをまだあまり読んでいないのなら、
重複が少ないので悪くはないと思います。
ただ、盲目の時計職人が読めるぐらいなら、
先に利己的な遺伝子に行ってもいい気もします。
しかしドーキンスの本はどれも大部で気軽に手を出しにくいですね。文庫にもならないし。グールドはいくつか読んでいても、ドーキンスはまだ職人しか読んでいないので、これがよさそうかな。
もちろんグールドやダイソンとかと比較して、
つまり人類最高峰を争うレベルでの話であって、
普通の意味では全然いい人なのであまり気になさらぬよう。
具体的には、ある意味とっておきのネタなのでまだ教えられません。
それと同じではないけど似ているものとしてはこれ↓とか。
http://ep.blog12.fc2.com/blog-entry-1069.html
どーいう所がクソ野郎なのん?( ´・ω・)
親しみをこめて兄貴と呼んでるんでしょうけれど。