おすすめ本書評まとめ2012年9月版

『エルフェンリート』★

 岡本倫著。怪作と聞いていたかが確かに怪作。好みは割れそう。私は拒否もしないが特別好きでもない。アニメ未見。

『石の花』★★★★

 坂口尚著。何かで思い出した。確かに面白いし、紛れもなく名作ではあるんだが、どこか『ユーゴ戦士ノーガンダム』って言葉が頭に浮かんでくる感じの軽さが拭えないのだな。なんでだろ。

『影武者徳川家康』★★★★

 隆慶一郎著。いつかジャンプでやってたのを思い出したので。文字で読むマンガ的。バイキンマンとドキンちゃんのごとく、悪巧みをしてはコテンパンにやられ、それでもめげずにまた悪巧みをする秀忠・宗矩主従コンビが段々好きになってくるのは、悪役スキーな私だけか?

『トラウマ映画館』★★★★

 町山智浩著。これも面白い。

『真昼の悪魔―うつの解剖学』★★

 アンドリュー・ソロモン著。うつ病についていろいろ。

『冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見』★★★★

 ジム・ロジャーズ著。日本に関してだけでもかなり変なこと言ってる――ということは他の地域に関する発言も現地の人が見れば同じぐらいおかしいのだろう――し、確かにポジショントークで極論なんだけど、それはそれですごく面白い。

『収奪の星―― 天然資源と貧困削減の経済学』★

 ポール・コリアー著。山形浩生経由で読む。著者のこれまでの本と比べるといまいちだが、経済学者と環境保護論者が互いに反目するのではなく協力すべきであるという大意には賛成。

『モスコウィッツ博士のものづくり実験室 「心の中の商品」を作ろう!』★

 ハワード・モスコウィッツ著、アレックス・ゴフマン著。読んで面白いかはともかく、なかなか示唆に富む。

『欺術(ぎじゅつ)―史上最強のハッカーが明かす禁断の技法』★

 ケビン・ミトニック著、ウィリアム・サイモン著。ソーシャル・エンジニアリング(ソーシャルハッキングあるいはソーシャルクラッキングとも)の話。

『建築する動物たち』★★

 「道具はそれほど有用でない」説は印象に残った。

『脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』★

 ジョン・J・レイティ著、エリック・ヘイガーマン著。邦題から想像されるよりはまとも。

『マネー・ボール』★

 マイケル・ルイス著。野球には興味ないがデータ重視の話としてちょっと面白い。映画未見。

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』★

 ダニエル・ピンク著。今更感はあるが悪くない。

『盗まれた街』★★★★★

 ジャック・フィニイ著。古典的傑作SFホラー。4度も映画化されているだけのことはある。ほとんど古さを感じさせない。

『なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか―信用バブルという怪物』★★

 チャールズ・R・モリス著。内容自体は今更感があるが、出た時期を考えればすごいかな。

『バイオパンク―DIY科学者たちのDNAハック!』★★★

 マーカス・ウォールセン著。「こいつら未来に生きてんな」的な何か。読み物としてはいまいちだが、内容は実にエキサイティング。

『ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物』★

 バート・ヘルドブラー著、エドワード・O・ウィルソン著。例によって蟻サイコー! な人にはおすすめ。

おまけ

 マルコム・グラッドウェル、パスタソースと幸せについて

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