おすすめ本書評まとめ2013年10月版

『国家はなぜ衰退するのか:権力・繁栄・貧困の起源』★★

 ダロン・アセモグル著、ジェイムズ・A・ロビンソン著。詳しくはリンク先参照。私が新たに有益だと感じたのは、制度にとても強い慣性が働くという点。

『善意で貧困はなくせるのか?―― 貧乏人の行動経済学』★★★

 ディーン・カーラン著、ジェイコブ・アペル著。並べたものといっしょにおすすめ。

『ザ・ニューリッチ―アメリカ新富裕層の知られざる実態』★★★★

 ロバート・フランク著。原題”Richistan”(金持ち国)。NHKスペシャル経由。いろいろな意味で面白い。

『伝説のファンドマネージャーが教える株の公式』★★★★★

 林則行著。テクニカルでまともなことを言っている本は初めて見た気がする。個人の条件で活かせるかどうかはともかく、こういう思想で売買している機関投資家が市場にいるということはわかっていた方がよさそう。

『伝説のファンドマネージャーが実践する 株の絶対法則』★★★

 林則行著。上の本の補足的なもの。

『僕だけがいない街』★★★★

 三部けい著。2巻時点の感想。なんか評判良かったので角川の半額セールの時にKindle版を購入。『バタフライ・エフェクト』にインスパイアされたとおぼしきSFサスペンス。でも単なる二番煎じではなく完成度高い。真犯人はバレバレな気がするがそれは仕方ないか。

『鬼燈の島~ホオズキノシマ』★★

 三部けい著。上のから連鎖で。なんとなく『ひぐらしのなく頃に』を連想。いろんな意味でプロフェッショナリズムを感じる。

『九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子』★★★★★

 九井諒子著。これも評判良かったのでKindleで。確かに滅多にないお得感の短編集。特に『狼は嘘をつかない』『金なし白祿』『子がかわいいと竜は鳴く』の3編は傑作。『竜の学校は山の上 九井諒子作品集』の方も、平均ではやや劣るものの、なかなか。

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