岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』

「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書)

 で出てきたので興味を持った。

 ポイントは一行で表すことができる。

  • 「征服」という概念は収奪的制度下でなければ意味を成さない

 ということだ。

 それは、アメリカ合衆国が残りの世界全部を合わせたより強大な軍事力を持ちながら、なぜ他国を次々と侵略・征服していかないのか? という、小中学生によくある疑問の答えでもある。アメリカ人が聖人君子だからではなく、得にならないからだ。

 今でも先進国が侵略や征服に一番近いことを行う場合、主体はやはり収奪的に近い制度の国が多いし、主に地下資源や農業・漁業利権、とにかく一次産品を巡ってのものになる。

 真面目な話はともかく、ネタとしての料理の仕方がうまい。漫画・アニメ好きならかなり笑えると思う。

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