タイトル通りバタフライ効果をモチーフにした大人の寓話。このジャンルものにはつきもののツッコミどころはいくつかあるものの文句なしに面白かった。
おすすめ。全く白紙の状態で観た方が面白いと思うが、それではさすがに食指が動かないという方にイントロ部分だけ紹介。(ちょっとだけネタバレあり)
精神病の父を持ち、自らもときおり記憶がすっぽりと欠落する症状に悩まされる主人公。母の愛のおかげでなんとか無事に青年となったある日、ふとしたきっかけで自分の持つ能力に気がつく。
記憶が欠落する前後の日記に集中することで欠落した記憶を追体験できること、しかもその追体験中の記憶に干渉すると実際に過去を塗り替えてしまうことができることに。
彼はその能力によって半ば自分のせいで不幸になった初恋の少女を救いたいと願うのだが、思わぬ落とし穴が待ち受けているのだった。
ちなみにバタフライ効果というのは初期値のわずかな差が結果の大きな差をもたらしうるというカオス理論の要点を表現するたとえ話の1つ。ある場所での蝶の羽ばたきほどの空気の動きが、後に地球の裏側で台風を起こす原因になっているかもしれないということ。
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