パンダの親指でキーボードを叩く話 その3

テンキーレスだからその分短い

 DvorakJPで入力するようになってずいぶんタイピングは楽になったのだが、まだ改善の余地は残されている。最後にメインの配列以外の細かいキーカスタマイズの話である。

 以前書いたようにタイピング時に遊んでいる親指に、何か他の指が行っている仕事の中でもっとも忙しくて難しい仕事を割り当てるのが最善の改善手段となるであろうことは間違いないと思われる。

 それでは使用頻度が高くしかも押しにくいキーは何か。私の場合間違いなくShiftとBackSpaceである。Shiftはプログラミング言語で大文字小文字の打ち分け・記号の入力をするために頻繁に使用するにも関わらず、小指に割り振られている。とりわけ右はホームポジションから相当に遠い。

 BackSpaceもIMEの設定にもよるだろうが、打ち間違いの訂正・変換の訂正・文字の削除に極めて頻繁に使用されるにも関わらずホームポジションからは扱えない離れた位置にある。

 次いでEnterである。Enterは押しにくいとは言えないがホームポジションから手をずらさなければならないことに違いはなく、使用頻度の高さはは説明不要である。

 そうなると親指で扱いやすいキー、無変換・変換・左Alt・かな4つのキーにそれら(Shift・BackSpace・Enter)の機能を割り振ることにすれば幸せになれそうである。

 ではそうしてみようではないか。前に使ったChangeKeyでもって以前に書いたニセ親指シフトに加え左AltをBackSpaceに、かなをEnterにする。BackSpaceの改善が思った以上に大きく、とても快適になった。

 これに関しては単純に私と同じようにしない方がいいかもしれない。たとえばプログラミングをしない場合Shiftの使用頻度はそこまで高くなるとは思えないし、IMEの使い方が違う人にとってはBackSpaceにそこまでの価値がないかもしれない。

 ちなみに私のIMEはATOKである。挑戦する場合は必ず自分のキー使用頻度を考えてから設定するように。

 結局よいキーボードが欲しくなった理由とはせっかく新しい配列を憶え、カスタマイズもしたのだから、肝心のハードが2000円弱の安物のままでは片手落ちではないかと思ったからである。思い切って買ったRealforceの使い心地はとても素晴らしく結果的には大正解だったわけだが。

 さすがにこれ以上は改善される効率に対する労力が割に合わないと感じているので、私のパンダの親指脱却作戦はおそらくこれで終了であろう。親指シフトやそのさらなる改良を目指している人たちもいるようで興味津々ではあるのだが……。

おまけ

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