正直やられた。「これが楽しめる奴とは是非友達になりたいぜ!」感覚があの『スターシップトゥルーパーズ』にも匹敵する。
ロードオブザリングの冥王サウロンの軍勢より人間離れしたペルシャの大軍に少数精鋭のスパルタンX(違う)が立ち向かう! ムキムキマッチョがぶつかり合い血飛沫が飛び散る!
いくらイランに対するプロパガンダの要素があるとはいってもここまであっけらかんとやられると正直腹も立たないわ。大まじめに抗議しなきゃならないイランの外務省職員はご苦労様である。
あえてそういう政治的なところにこだわる人にもおすすめしてみる。イラクがアレなことになってしまっている現在、ハリウッドがこんなふうにあからさまにコケにできる異文化はごく少ない。
すなわちそんな扱いをしても差別と糾弾される心配がないほど押しも押されもしない強大な異文化なんてもはや国名で言えば日中イランぐらいしかないわけで、このうち日本人としては日中は近すぎてなかなか客観的には見られない以上、この映画はすごく貴重なケースになる。
なんとなく『シン・シティ』を連想させるなあと思ったらどうやら同じ作者のコミックスの映画化だったらしい。知らなかった。女性に対してはよほどの筋肉フェチでもない限りおすすめしない。どっちかというと不愉快かもしれない。
おまけ
トレーラーっつーより戦闘シーンの一部かな。雰囲気をつかむのにいいかも。
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