1万2000年前と言えば、以前紹介した『銃・病原菌・鉄』で、人間集団間の文明の格差が生じ始めるスタート時点として仮に設定されていた1万3000年前よりも後だ。
そんな年代まで、チンパンジー並みの体格で火や石器を操っていた別の人類が生きていたとしたらどうだろう?
……という、実に様々な知的興奮を掻き立てるホモ・フロレシエンシスだが、この本自体はどうも書き方が悪いのか、研究に際しての他の研究者やマスコミとのトラブルの話が多すぎて非常に読みづらい。率直に言ってつまらない。
上下巻双方の最後に載っている、監訳者:馬場悠男の解説が一番まとまっていて読みやすかった。これから読む人はそこから読み始めるべきである……というか、そこだけ読んでもいいのではないかというぐらい。惜しいなあ。
参考リンク
おまけ
人骨つながり。
コメント
あれ? 消された。なぜだ。
>haoさん
さあどうでしょう。
見る限りでは純粋に宗教的なもののような印象を受けますが。
骨相学の時代に資料として利用されたりはしたのかも知れませんけど。
オマケのは骨相学の資料館すか?
「人間の測りまちがい」にもそういう施設が教会と兼用してるって書いてあったような・・・・