木戸孝紀

おすすめ書評まとめ

書評在庫一掃セール2009年11月版

最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。『クトゥルフ神話ガイドブック―20世紀の恐怖神話』★★ 朱鷺田祐介著。クトゥルフ神話は今見ると非常に陳腐というか普通だけど、それはこれを皆がフ...
ゲーム森羅万象

『Steins;Gate シュタインズ・ゲート』

「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」って何のことか説明できる人はXbox360ごと買ってでもやろう。できない人は無理かも。 既存作品で一番近いのはやはり『Ever17』。あれが面白いと思った人はいける。逆にギャルゲフォーマットがどうしても駄目、という人は無理かも。 「主人公が厨二病」というのが目立つ点なのでよく言われる。しかし、それは照れ隠しの演技にすぎず内面は普通の主人公属性だということがわりと早いう...
WEB情報通信

Google日本語変換

Google IMEってないの? 神は細部に宿り給う とか言ってたが、本当になった。Google 日本語入力 - ダウンロードGoogle Japan Blog: 思いどおりの日本語入力 - Google 日本語入力 私のATOKはお金と期間をかけてガチガチにカスタマイズされているので、すぐに乗り換える気にはならない*1が、将来的にはATOKもほぼ確実に駆逐されてしまいそうな予感がする。 とりあえ...
科学技術哲学

ヘンリー・ペトロスキー『フォークの歯はなぜ四本になったか―実用品の進化論』

フォークの歯はなぜ四本になったか ヘンリー ペトロスキー 復刊リクエスト投票 まだちゃんとした書評を書いていなかったが、復刊を知ったのでオススメしておく。私も図書館で何度も借りて読んでいるが、これは手元に置いておきたいので早速注文した。 「形は失敗に従う」 というのがこの本の大きな主張。実用品の形などというものは、機能的な要請によって決まると普通は思われているが、必ずしもそうではない。同じ機能を実...
文化芸術宗教

ヘロドトス『歴史』

歴史 (ヘロドトス) - Wikipedia 有名すぎる本だけど、このエピソードがなんか無性に好き。 プサンメティコスはいろいろ詮索してみたが、人類最古の民族を知る手段を発見できず、とうとう次のような方法を案出した。生れ立ての赤子を全く手当り次第に二人選び出し、それを一人の羊飼にわたして羊の群と一緒に育てるように言いつけ、その際子供の前では一言も言葉を話してはならぬ、子供はほかに人のいない小屋に二...
文化芸術宗教

ジョージ・オーウェル『一九八四年』

今年は『種の起源』出版150年だったが『1984年』出版60年でもある。そのせいなのか、『1Q84』に便乗したのか、新訳版が出た。 これはやはり素晴らしい。結末を知っていても息もつかせず一気に読ませる。還暦を過ぎてもまったく古びず、むしろ輝きを増すばかりのようだ。こんな文学というのはそうそうあるものではないだろう。 テレスクリーンは実現にますます近づいているし、共産主義は滅んでも全体主義の脅威は去...
ニコ動マイリスト

09年11月のマイリスト

09年11月のマイリスト。
WEB情報通信

Synergyでトリプルディスプレイを実現

Synergy 要するに複数のマシンでキーボードやマウス操作を共有するソフト。少し前から会社で使うようになった。 通常のデュアルディスプレイに加えて、ノートPCを3つめの画面として利用することができてすごい便利。 自分はWindows同士だが、Mac・Win間でも可能らしい。慣れない人は設定にちょっと手間取るかもしれないが、下の参考リンクなどを見ながらやってみよう。参考リンクGuide to Ru...