書評在庫一掃セール2009年11月版

(本文とは無関係)

 最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。

 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。

『クトゥルフ神話ガイドブック―20世紀の恐怖神話』★★

 朱鷺田祐介著。クトゥルフ神話は今見ると非常に陳腐というか普通だけど、それはこれを皆がフォローしたからそう見えるようになったわけで、やはり必修だと思うのです。

『新・現代の軍艦―その技術と運用』★

 江畑謙介著。江畑謙介つながり。古い本だが、原潜とか原子力空母がどういうもんかぐらいは知っておいた方がいいのでは。まあ、そのぐらいならwikipediaで十分か。

『匂いの人類学 鼻は知っている』★★★★

 エイヴリー・ギルバート著。嗅覚全般の話。やや話が広すぎる印象だがとても面白い

『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』★★

 アルバート・ラズロ・バラバシ著。ダンバー数云々の話で思い出した。スケールフリーネットワーク周辺の話題でそこそこいい本だったと記憶している。

『日本人の英語』★★★★★

 マーク・ピーターセン著。どっかで見かけて借りたが、すごくよかった。

『イノベーションのジレンマ 技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』★★★

 クレイトン・クリステンセン著。なぜかちゃんと取り上げたことがなかった。就職する前後にすごく話題になってたのを覚えてる。

『ザ・リンク ヒトとサルをつなぐ最古の生物の発見』★

 コリン・タッジ著。霊長類のミッシングリンク。この化石と発見の経緯は大変興味深いのだが、本としてはいまいち。最初の章だけ面白い。

『農耕起源の人類史』★★★★

 ピーター・ベルウッド著。これはすごい。ただ、元からこういう話にある程度の興味と知識を持っている人でないと読めないかも。

『蟻の自然誌』★★★★★

 バート・ヘルドブラー、エドワード・O・ウィルソン著。蟻サイコー! ウィルソンの蟻の研究と社会生物学は、20世紀を通じた生物観・進化観に大きな影響を与えているので、蟻スキーならずとも是非に。

『天才数学者、株にハマる 数字オンチのための投資の考え方 』★

 ジョン・アレン・パウロス著。彼の本はどれも面白い。その中では一枚劣る感じだけど、十分面白い。

『バフェットの株主総会』★★★

 ジェフ・マシューズ著。ううむ、ウォーレン・バフェットというのは賢い人なのだなあ。投資家としてすごいのはもちろんとして、意外な質問に対するちょっとした受け答えの方にそれを感じるわ。

『神々の捏造 イエスの弟をめぐる「世紀の大事件」』★

 ニナ・バーリー著。本としては今ひとつだが、やっぱあの辺の地域はいろいろと大変なんだなあ……という知識として。

おまけ

コメント

  1. 他人の目的を推測→自分

    比較心理学や発達心理学の実験観察によると、言語能力のない猿や人間の赤ちゃんにも、

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