科学技術哲学 山田克哉『原子爆弾―その理論と歴史』 北の核実験の話はあっちこっちで書かれるだろうからいいか。 原理から歴史まで原子爆弾に関する基本的な知識としてはこの本はがおすすめです。 2006.10.10 科学技術哲学
科学技術哲学 嘘つき天秤答え合わせ 見た目も大きさも同じ8個の重りがあります。7個は重さも同じですが1つは他よりわずかに軽いニセモノです。天秤を使ってニセモノを確実に特定するには何回天秤を使う必要があるでしょうか。ただしこの天秤はただの天秤ではなく嘘つき天秤で、1回だけ嘘をつく(左に傾く・右に傾く・釣り合うの中から間違った結果を出す)可能性があります。 まず私の解答を書きます。正解は4回です。4回で確実に特定する手順は以下の通り。... 2006.10.7 科学技術哲学
科学技術哲学 頭の体操第3回 嘘つき天秤 見た目も大きさも同じ8個の重りがあります。7個は重さも同じですが1つは他よりわずかに軽いニセモノです。天秤を使ってニセモノを確実に特定するには何回天秤を使う必要があるでしょう。ただしこの天秤はただの天秤ではなく嘘つき天秤で、1回だけ嘘をつく(載せたものとは何の関係もなく左右に傾いたり釣り合ったりする)可能性があります。 前の問題のコメント欄で話しているときに思いついた問題。思いついたばかりなので... 2006.10.3 科学技術哲学
科学技術哲学 ナメック星殺人事件答え合わせ ナメック星人9割・サイヤ人1割の住む惑星で殺人事件が起きました。唯一の目撃者は「犯人はサイヤ人だった」と証言しました。信頼すべき第三者機関が実験を繰り返した結果「目撃者が当日の条件下で犯人の人種を見間違える(つまりサイヤ人をナメック星人と見誤る、もしくはナメック星人をサイヤ人と見誤る)可能性は10%」という結果が出ました。この事件の真犯人がサイヤ人である確率は? 答えはずばり50%である。えー!... 2006.9.28 科学技術哲学
科学技術哲学 野口悠紀雄『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』 あまりにも有名なので、読んでいないにも関わらず超整理法そのものは知っており、すでに実践もしているのだが、やはり一度は原典に当たってみようと読んでみた。 当時(93年初版)のパソコン事情などがかいま見えて思った以上に面白かった。 超整理法の要点は簡単で“分類などせずに最近使ったものから順に時間軸で一直線に並べればなくすこともなく合理的な時間で検索できる”というものだ。 今では多くのソフトで「最... 2006.9.28 科学技術哲学
科学技術哲学 頭の体操第2回 ナメック星殺人事件 ナメック星人9割・サイヤ人1割の住む惑星で殺人事件が起きました。唯一の目撃者は「犯人はサイヤ人だった」と証言しました。信頼すべき第三者機関が実験を繰り返した結果「目撃者が当日の条件下で犯人の人種を見間違える(つまりサイヤ人をナメック星人と見誤る、もしくはナメック星人をサイヤ人と見誤る)可能性は10%」という結果が出ました。この事件の真犯人がサイヤ人である確率は? 前回のビルゲイツの面接試験にから... 2006.9.25 科学技術哲学
科学技術哲学 ジョン・ダービーシャー『素数に憑かれた人たち リーマン予想への挑戦』 フェルマー予想の解決以後、数学最大の未解決問題と目されるのがリーマン予想。それは ゼータ関数の自明でない零点の実数部は全て1/2である というものである……が、見ての通り定義だけでも専門用語がいっぱい出てきて、フェルマー予想と違って簡単な言葉で表現する方法がないのが最大の弱点。 この本の中に出てくる数式を理解するには最低でも大学の講義レベルの数学(複素関数論とか解析学)が必要になる。少なくと... 2006.9.21 科学技術哲学
科学技術哲学 サラ・ブラファー・ハーディー『マザー・ネイチャー 「母親」はいかにヒトを進化させたか』 「母親」について生物学・遺伝学・人類学・動物行動学・発達心理学等のありとあらゆる科学的見地からまとめた本。 個々の分野については特に斬新というわけではないが、これほどまとまってる本は今までなかったと思う。特にフェミニズムや少子化問題について何かしら考えたいという人は必読ではないかと思う。 子殺し事件が起きるたびに母性本能がどうのという無意味な議論が繰り返されるし、中絶の是非をめぐって賛成派と反... 2006.9.18 科学技術哲学