科学技術哲学 子猫殺しは穢らわしいとストレートに言わないが故の混乱 ある女性作家の子猫殺しエッセイ*1が論議を呼んでいるという件。 普通ならスルー確定の話題だったのだが、たまに読んでいたココヴォコ図書館がそのあおりをくって消えてしまったっぽいので何か書き残しておきたくなった。 当のエントリはあまりこなれていなかったように見えた*2が、動物愛護とナチス思想の関連性に独自にたどり着いていたのだとしたらかなりの慧眼といえる。閉鎖してしまったのはもったいない限りだ。 ... 2006.8.27 科学技術哲学
科学技術哲学 魔の7段階段クイズ答え合わせ 先日の問題の答え合わせです。未読の方は先にそちらのエントリを読んで考えてから読むことをおすすめします。 棒人間君が図のような魔の7段階段の5段目にいます。棒人間君は毎回コインを投げて、表が出れば上に一段登り、裏が出れば下に一段下がります。7段目にたどり着けばクリア、生きて帰れます。逆に1段目まで降りてしまったらゲームオーバー、死にます。 さて、この棒人間君が生還できる確率は? もちろんコインの... 2006.8.18 科学技術哲学
科学技術哲学 ビルゲイツの面接試験ネタに便乗 棒人間君が図のような魔の7段階段の5段目にいます。棒人間君は毎回コインを投げて、表が出れば上に一段登り、裏が出れば下に一段下がります。7段目にたどり着けばクリア、生きて帰れます。逆に1段目まで降りてしまったらゲームオーバー、死にます。 さて、この棒人間君が生還できる確率は? もちろんコインの裏表は1/2の確率で等しく出るものとし、階段の途中でやめることはできないものとします。 ボスのビルゲイツ... 2006.8.15 科学技術哲学
科学技術哲学 サイモン・シン『フェルマーの最終定理』 フェルマーの最終定理って何? というのはwikipediaでも見てもらうとして(ブログに数式書けないし)、ワイルズの証明以来いろいろな本が出たが、数学的な内容に深く踏み込まない方向のものの中で一番面白かったと思う。 古代ギリシャのピタゴラス、エウクレイデス(ユークリッド)、ディオファントスから始まってフェルマー、オイラー、ガウス、アーベル、ガロア、クロネッカー、カントール、ラッセル、フォン・ノイ... 2006.8.3 科学技術哲学
科学技術哲学 電気分解した水で頭を洗う うちの近所の980円の散髪屋では、いくらか余計に払うと電気分解した水で頭を洗ってくれるそうです。 フケや痒みを防ぐ効果があるそうですが、それは水素爆鳴気で頭髪を吹き飛ばしてやるという意味でしょうか。 それとも水酸化ナトリウム水溶液で頭皮をきれいさっぱり溶かし去ってくれるのでしょうか。 確かにフケや痒みはなくなりそうですがそれ以前に命がなくなりそうなのでいつも丁重にお断りしております。 つー... 2006.5.9 科学技術哲学
科学技術哲学 プレミアム10 サイボーグの衝撃 4/24 プレミアム10「サイボーグの衝撃」立花隆が探る・SFの世界が現実に▽機械の体▽脳とロボットが直結▽兵器を脳で操る▽“攻殻機動隊”監督が未来を予言▽テレパシー・記憶の操作そのとき“心”は 久々にテレビを観た。立花隆も歳取ったなー。攻殻機動隊とかマトリックスでお馴染みの体にプラグがついててコンピューターと直結してる人間がすでに実用化している。 ニュースなどで知ってはいても実際に頭にプラグ... 2006.4.25 科学技術哲学
科学技術哲学 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病とプリオン病 米国産牛肉輸入、再び全面停止に 危険部位が見つかるというのは結構あるかと思っていたがこの決断の早さは意外。タイムリーなので前のブログに書いたエントリをちょっと書き直して再録する。 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)というのはBSE(牛海綿状脳症)、平たく言えば狂牛病のことである。 狂牛病はごく最近まで知られていなかった全く新しいタイプの病気、プリオン病である。ではプリオン病とは何か... 2006.1.20 科学技術哲学
科学技術哲学 サイ・モンゴメリー『彼女たちの類人猿―グドール、フォッシー、ガルディカス』 タンザニアでチンパンジーを研究するジェーン・グドール ルワンダでマウンテンゴリラを研究し密猟者に殺害されたダイアン・フォッシー インドネシアでオランウータンを研究するビルーテ・ガルディカス 3人の女性霊長類学者。チンパンジーが道具を使うとか、集団で狩りをし肉を食うだとか、ゴリラの雄が雌と配偶するために連れ子を襲って殺すことがあるとか、今ではまったく当たり前の知識の多くが彼女らによってもたらされた... 2006.1.13 科学技術哲学