「母親」について生物学・遺伝学・人類学・動物行動学・発達心理学等のありとあらゆる科学的見地からまとめた本。
個々の分野については特に斬新というわけではないが、これほどまとまってる本は今までなかったと思う。特にフェミニズムや少子化問題について何かしら考えたいという人は必読ではないかと思う。
子殺し事件が起きるたびに母性本能がどうのという無意味な議論が繰り返されるし、中絶の是非をめぐって賛成派と反対派が文字通り殺し合いをしている国もある。
こういった問題は現代社会だけを見ていても決してわからない。世界は大きな大きなパンダの親指であり、歴史に拘束された不完全性で溢れている。歴史を遡って過去を調べない限り理解も解決もできない問題なのだ。
コメント
>ふるさん
ちょっとでも世の中に広まった方がいい本だと思うので頑張ってください。
それにしてもこうして忘れた頃のエントリに検索スパム以外のコメントがくると嬉しいですね。
自分なりにと言うか、自分のプッシュの限界はこんなものでした(笑)
>ふるさん
初めまして。これは本当に良い本でですね。私も本当ならもうちょっと強くプッシュしといてもよかったなと思ってるぐらいです。
はじめまして。
私も必読だと思います(笑)
現代という一地点だけではなく、歴史を遡らないと解決できないとは名言です。
ブログサブタイトルにある「なんでも思いつくまま」という辺りは私のブログと同じだ、なんて思ったりしました。
いきなりではありますが拙レビューのTB送らせて下さい。
『マザー・ネイチャー』は2006年のベスト本だ!
『マザー・ネイチャー?母親はいかにしてヒトを進化させたか』(上下)サラ・ブラファー・ハーディ 早川書房"Mother Nature: A History of Mothers, Infants and Natural Selectin" Sarah Blaffer Hrdy 1999のレビュー。もちろんネタバレなしでお送りする。 ・人
少子化を考える。
少子化と言いますが、何か問題でも?詳細を知らなければそう思うで