科学技術哲学

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嘘つき天秤が日経サイエンスに載ってた

偽造金貨と信用できない計測結果:日経サイエンス偽造金貨と信用できない計測結果:日経サイエンス(解答) Twitterのmentionで知ったのだが、いつぞやの嘘つき天秤の問題が日経サイエンス2010年10月号に載ってたらしい。 あれは確かに予想外の良問だったので嬉しいな。Twitterの人と同一なのかは不明だけど、その紹介して下さった読者の方どうもです。 木戸氏がこの問題をどういう経緯で思いついた...
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デイビッド・J・リンデン『つぎはぎだらけの脳と心―脳の進化は、いかに愛、記憶、夢、神をもたらしたのか?』

1章 脳の設計は欠陥だらけ?2章 非効率な旧式の部品で作られた脳3章 脳を創る4章 感覚と感情5章 記憶と学習6章 愛とセックス7章 睡眠と夢8章 脳と宗教9章 脳に知的な設計者はいない 「進化上の制約」という観点から一本筋を通した脳本。 最近流行なのか、よく似た感じの本もありそうだけど、初心者向けで、かつレベルも低くないので大変おすすめ。 個人的に、1箇所だけ飛び抜けて印象に残ったのは、夢に怖い...
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ロバート・ T・キャロル『懐疑論者の事典』

タイトルの通りの内容。一家に一冊! 面白くてためになる カール・シファキス『詐欺とペテンの大百科』 で紹介した『詐欺とペテンの大百科』の疑似科学に比重を置いたバージョン、といった感じ。 面白さは、内容に多様性のある『詐欺とペテンの大百科』の方が圧倒的に勝るけど、こういう事典系には目のない私。 ホメオパシーが話題の昨今なので、今まで特に興味がなかった人にもオススメする価値はありそう。関連書籍おまけ【...
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サイモン・コンウェイ・モリス『進化の運命:孤独な宇宙の必然としての人間』

Togetter - 「サイモン・コンウェイ=モリス『進化の運命:孤独な宇宙の必然としての人間』を読む前に考えていたこと」 読んだ。けど、残念ながら、読む前に考えていたこと以上の収穫は特になかった。 チチュルブ隕石がなくても「恐竜人」が生まれただろう、とは流石に言ってはいなかったが、ある意味それより身も蓋もないことを言ってた。 当時、地球はすでに寒冷化に向かっていたから、隕石がなくても、いずれ「哺...
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エドワード・O・ウィルソン『創造―生物多様性を守るためのアピール』

エドワード・オズボーン・ウィルソンが、科学とキリスト教が協力して生物多様性の保護に取り組もうと、仮想の南部バプティスト派牧師に対し訴えかける、という本。 はっきり言って、試みそのものが成功しているとは全く思えない。当たり前だが、ウィルソンは神の創造は嘘で進化が事実であるということについては一歩も譲る気はないわけで、牧師にとっては、「私たち科学者は、君たち牧師が一番大事だと信じていることが全くの間違...
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リチャード・ランガム『火の賜物―ヒトは料理で進化した』

イントロダクション 料理にまつわる仮説第1章 生食主義者の研究第2章 料理と体第3章 料理のエネルギー理論第4章 料理の始まり第5章 脳と食物第6章 いかに料理が人を解放するか第7章 料理と結婚第8章 料理と旅エピローグ 料理と知識説 中国神話の燧人(すいじん)氏は、人に初めての「火食」を、つまり、木をこすり合わせて火をおこし、食物を加熱することによって、生臭さを除き食中毒を防ぐことができることを...
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マイケル・S・ガザニガ『人間らしさとはなにか?―人間のユニークさを明かす科学の最前線』

これはかなりおすすめ。タイトルそのものの内容に興味がある人すべてに。 本編だけで500ページ以上ある、すごい大著だけど、これでもかというぐらい様々な内容が次から次へ出てくるので飽きない。 関連書籍に並べた本のような多様な分野の研究に言及されるので、最初の1冊としてもベストじゃないかと思う。 つまり、まずここから読み始めて気になった参考文献を辿っていくという使い方にもってこい。関連書籍おまけ【ニコニ...
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みんな進化論を絶対視しすぎじゃないかな

マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』 元より長くなってしまったが、上記エントリに対する補足。 はてなブックマークのコメントなどで、あまり予想していなかった反応がいくつかあった。そのほとんどは「ちょうど進化論以前の生物分類学のようなものになる」という部分を、過度に否定的な意味に受け取った結果と思われる。 進化論ほど広く受容され使用されている理論には、権威...