映画・ザ・ムービー ジャック・バウアーvs鏡の悪霊『ミラーズ』 オススメ度6/10 pixivに割とでかい広告が載っていたせいか24 -TWENTY FOUR-つながりのせいか、ホラーはあまり好きではないのに観に行ってしまった。 内容はタイトルで言い尽くしてしまっているが、意外に正統派(?)オカルトホラーとしてもキーファー・サザーランドネタとしてもそこそこ楽しめた。 なんとなく恐怖の種類が和製ホラー的だなあと思っていたら、後で調べたところ韓国映画のリメイクらしい。さもありなん... 2008.12.30 映画・ザ・ムービー
科学技術哲学 アルフレッド・W・クロスビー『史上最悪のインフルエンザ 忘れられたパンデミック』 アルフレッド・クロスビーつながりで三冊目。1918〜1919年のスパニッシュ・インフルエンザ、通称スペインかぜのパンデミックを扱った本。超不謹慎だが終始、映 画 化 決 定 ! ! というテロップが脳内を流れっぱなしであった。めちゃめちゃ面白い。 強毒性のインフルエンザが発生した。折しも世界は第一次世界大戦のまっただ中。冷たい雨の中を行軍し、狭い船に詰め込まれて移動する大勢の兵士達が、戦時公債購... 2008.12.27 科学技術哲学
科学技術哲学 ブラッドリー・C.エドワーズ フィリップ・レーガン『宇宙旅行はエレベーターで』 軌道エレベータにはSF等ですでにお馴染みの存在だとは思うが、最近まであくまで空想の存在であり実現可能だとは思われていなかった。このために使えるほど軽くて張力に耐える物質など存在しうると思えなかったためだ。 全てを変えたのがカーボンナノチューブ。ただでさえ限りなく魅力的な新素材だが、なんと軌道エレベータのケーブル素材としての任に耐えそうなのだ。そして、それ以外に軌道エレベータのために必要な技術は、... 2008.12.25 科学技術哲学
科学技術哲学 セス・ロイド『宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか?』 宇宙は常に時代精神の最先端を走るイメージでたとえられます。 大昔は宇宙は大きな卵だったり、亀の背中に乗ってたりしました。中世ではもちろん宇宙は神でした。科学が勃興すると宇宙は時計仕掛けの機械だと言われたこともあります。コンピューターが発達した頃は宇宙はコンピューターだと言われ、複雑系ブームの頃は宇宙はカオスの渦だと言われました。 そして現在。いよいよ量子コンピューターが現実味を帯びてきたので、... 2008.12.24 科学技術哲学
文化芸術宗教 バート・D. アーマン『破綻した神キリスト』 『捏造された聖書』の著者の本。こちらはそこまで面白くはなかった。極東ブログの書評が非常に詳しく、私もほぼ同意できるのであまり書く事がない。 ヨブ記がどんな話かとか黙示思想がどんなものかとかをあまり知らない人の方がむしろ新鮮で面白いかもしれない。黙示思想は今でもこんな形で現れたりするものだし、知っておいて損はないと思う。 ただ、これに関連して『多様化世界』の記事で予告していたフリーマン・ダイソン... 2008.12.22 文化芸術宗教
告知募集報告 2008年amazonアソシエイトベストセラー発表 2007年12/29から2008年12/19までの集計発表。ちなみに去年までの結果は以下の通り。 2007年 2006年 1位 『人間の測りまちがい―差別の科学史』(17冊) よっしゃあああ! 文庫版上巻8冊・下巻7冊・ハードカバー版2冊で、ついにゴロ寝マクラの牙城を崩したスティーブン・ジェイ・グールド師の本。復刊のお知らせの他にもガイア教シリーズでかなり取り上げたので順当か。 2位 『阿蘇のメ... 2008.12.21 告知募集報告
科学技術哲学 ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態』 昨日の映画と、『生物多様性という名の革命』の山形浩生で思い出した。 要するに「このままではもうすぐ人類は滅亡する!」みたいな恐怖を煽るお決まりの話には眉に唾つけて、環境対策はリスクとコストとベネフィットを総合的に判断してやろうぜ、という話。 核融合エネルギーの実用化可能性について楽観的すぎたりとか、つっこみたくなるところはいくつかあるが概ねまともと言ってよい内容。 ただし、これに便乗したかの... 2008.12.20 科学技術哲学