文化芸術宗教 バート・D. アーマン『破綻した神キリスト』 『捏造された聖書』の著者の本。こちらはそこまで面白くはなかった。極東ブログの書評が非常に詳しく、私もほぼ同意できるのであまり書く事がない。 ヨブ記がどんな話かとか黙示思想がどんなものかとかをあまり知らない人の方がむしろ新鮮で面白いかもしれない。黙示思想は今でもこんな形で現れたりするものだし、知っておいて損はないと思う。 ただ、これに関連して『多様化世界』の記事で予告していたフリーマン・ダイソンの神... 2008.12.22 文化芸術宗教
告知募集報告 2008年amazonアソシエイトベストセラー発表 2007年12/29から2008年12/19までの集計発表。ちなみに去年までの結果は以下の通り。2007年2006年1位 『人間の測りまちがい―差別の科学史』(17冊) よっしゃあああ! 文庫版上巻8冊・下巻7冊・ハードカバー版2冊で、ついにゴロ寝マクラの牙城を崩したスティーブン・ジェイ・グールド師の本。復刊のお知らせの他にもガイア教シリーズでかなり取り上げたので順当か。2位 『阿蘇のメイスイ 2... 2008.12.21 告知募集報告
科学技術哲学 ビョルン・ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない 地球環境のホントの実態』 昨日の映画と、『生物多様性という名の革命』の山形浩生で思い出した。 要するに「このままではもうすぐ人類は滅亡する!」みたいな恐怖を煽るお決まりの話には眉に唾つけて、環境対策はリスクとコストとベネフィットを総合的に判断してやろうぜ、という話。 核融合エネルギーの実用化可能性について楽観的すぎたりとか、つっこみたくなるところはいくつかあるが概ねまともと言ってよい内容。 ただし、これに便乗したかのように... 2008.12.20 科学技術哲学
映画・ザ・ムービー アナクロニズムの極致『地球が静止する日』 オススメ度 1/10 わははは! 予告編を見てこれはダメ映画だと確信していたが、ある事情でダメなのを期待して観に行った。そして期待以上にダメダメで嬉しかった! つまんなくて嬉しかった映画は生まれて初めてかもしれない。人には全くすすめられないのでネタバレは気にせず行きますよ。(ネタバレ注意!) リメイク元の『地球の静止する日』は古典的名作SFである。友好的異星人像を初めて真面目に描いたと言ってよい先駆的な作品だった。原作... 2008.12.20 映画・ザ・ムービー
科学技術哲学 太陽は地球の周りを回っている(ただし摩訶不思議力で) 科学の公理の話の補足的なもの。 たとえばオッカムの剃刀のような話は、哲学者がこねくり回して遊ぶものであって、現実には全く、あるいはほとんど関係ないと思っている人がいるかもしれない。 だが、全然そんな事はない。しばしば科学の進歩の代表例みたいな扱いを受けている天動説と地動説のどちらが正しいかという問題だって、それなしには決められないのだ。 たとえば、元の元のページを見つけられなかったので孫引きだが、... 2008.12.20 科学技術哲学
科学技術哲学 直感的分類カテゴリーにひとつだけ違反するものは流行る法則 パスカル・ボイヤー『神はなぜいるのか?』を読んでから、二つの観点が頭に残り続けている。宗教というのは極めて現状追認的なものであるということ。宗教的概念として受け入れ可能なものは、人間の持つ直感的な分類カテゴリーに違反するような属性が、ひとつだけ加わったものであることが多いということ。 前者は、多くの人が貧しく苦しかった過去の時代には苦難をよしとするような宗教が流行り、「人間には無限のエネルギーが備... 2008.12.18 科学技術哲学
告知募集報告 来年のことを言うと鬼が笑うコンテスト略して鬼コン2009 ルールは超簡単。2009年12月12日に発表される今年の漢字を予想して下さい。ここのコメント欄に書いて下さい。有効期間は2008年12月12日から12月31日までです。もっとも今年はすでに17日ですが。同じ字を選んだ場合は早いもん勝ち。先の人だけ有効です。別の字を選んで応募し直すのはありです。見事的中した人には……何も出ませんが神扱いします。実際かなりすごいと思います。よってたかって予想して全員外... 2008.12.17 告知募集報告
科学技術哲学 ニール・シュービン『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅』 ティクターリク(Tiktaalik)の発見者が書いた本。とは言っても話はティクターリクだけに留まらず、魚類から四肢動物への進化の過程エボデボ(発生生物学+進化生物学)人類と他の生物が祖先を同じくすることの意味 と、多岐にわたる。それぞれについては関連図書にあげたような本の方が詳しいが、その全てが約300ページ・2000円とかなり圧縮してまとまっている。すごくいい本だと思う。今まで興味がなかったよう... 2008.12.16 科学技術哲学