ゲーム森羅万象 「どくけしそう」はなんのためにあるのか? 1.「どく」状態は何のためにある? DS版ドラクエ5のエントリで予告していた話だが「毒を治すために決まってんだろ!」ということを言っているわけではもちろんない。 そもそもドラクエの「どく」状態というのは実はほとんどペナルティがない。戦闘中にはダメージがないし、移動中に数歩に一歩だけ画面が赤くフラッシュして1ダメージを受けるだけだ。仮に全員がずっと毒に犯されっぱなしでも、鬱陶しいのを我慢しさえすれば... 2008.12.14 ゲーム森羅万象
文化芸術宗教 エーリッヒ・フロム『愛するということ』 『自由からの逃走』からエーリッヒ・フロムつながりで読んだ。“愛”についての本。内容は参考リンク先が充実しているので繰り返さない。 面白いけど原著が1956年というだけあって、とても時代を感じる。今日時点で、 社会の未開人的自然崇拝的な愛からキリスト教的な愛への成長を、個人の母性的愛から父性的愛への成長になぞらえる なんてことをやったら「二重三重の意味でPCでない!」と怒られるんではなかろうか。私は... 2008.12.14 文化芸術宗教
映画・ザ・ムービー 『イーグル・アイ』 オススメ度 4/10 404 Blog Not Found:ハリウッド版「声の網」- 映画評 - Eagle Eye を読んで「全然観る予定はなかったが、声の網と聞いちゃ黙っちゃいられねえ!」と一応観てきたのだが、印象薄かったので今まで感想書いてなかった、という顛末。 まあ、そのぐらいのものですし、おそらく上映終わっちゃってますし、DVDで出てもおすすめ度は「退屈はしないでしょう」程度です。要するに、ありがちです。おま... 2008.12.13 映画・ザ・ムービー
科学技術哲学 トム・カークウッド『生命の持ち時間は決まっているのか―「使い捨ての体」老化理論が開く希望の地平』 『生と死の自然史―進化を統べる酸素』のための予備知識二冊目。1.なぜ老いるのか 人間の寿命の信頼できる最高記録は120年とちょっとである。不老不死は今も昔も究極の夢であるが、そもそも生物はなぜ老いるのか? 老化は極めてありふれた現象であるにもかかわらず、実はこの問いに完全な答えは未だ得られていない。 「細胞は常に損傷に晒されているんだからいずれ劣化するのは当たり前じゃないの?」などと言ってみたとこ... 2008.12.13 科学技術哲学
科学技術哲学 ガブリエル・ウォーカー『スノーボール・アース 生命大進化をもたらした全地球凍結』 『生と死の自然史―進化を統べる酸素』という本がめちゃめちゃ面白かったのでそれに関して書きたいのだが、その前に前提知識として持っておいた方が思われる内容があるので、以前読んだ本を紹介する。まずは一冊目。 スノーボールアース仮説*1は、最近NHKスペシャルの地球大進化でも言及されていたように記憶しているが、大陸移動説以来までは言わなくとも、K-T境界の隕石衝突説に勝るとも劣らない重要な地質学上の革命で... 2008.12.11 科学技術哲学
科学技術哲学 アルフレッド・W・クロスビー『数量化革命 ヨーロッパ覇権をもたらした世界観の誕生』 『飛び道具の人類史』が面白かったので、アルフレッド・クロスビーつながりで借りてきた。 中世のヨーロッパは全てが宗教一色に塗り固められていて文明はむしろイスラム圏や中国より劣っており、近代の繁栄が始まったのはギリシア文明のルネッサンスから、というのは中学校でも習う話だが、それを“数量化”という観点からまとめた本。訳者あとがきより。 世界を理解する枠組みが、従来のような定性的で目的論的なものから、定量... 2008.12.10 科学技術哲学
ゲーム森羅万象 Xbox360に切り替え可能なデュアルディスプレイ せっかくXbox360買ったのにあまりプレイできていない。デッドライジングはなかなか面白いと思っているのにプレイしない主な理由は、PC環境を離れてテレビのところまで行かないからだ。というわけで「PCモニタで次世代ゲーム(XBOX360)」のテストケースを参考に色々買って環境再構築する気になった。 ついでと言ってはなんだが、いまだにメインマシンがデュアルディスプレイでなかった*1のも不満だったのでつ... 2008.12.9 ゲーム森羅万象
科学技術哲学 復刊ドットコムで『表現の自由を脅すもの』をリクエスト 表現の自由を脅すものジョナサン・ローチ復刊リクエスト投票 下に並べたように事あるごとにおすすめしているジョナサン・ローチ(ジョナサン・ラウチとも)著『表現の自由を脅かすもの』原題"Kindly Inquisitors: The New Attacks on Free Thought"(『やさしそうな異端審問官たち――自由思想への新たな攻撃』)。 人生の中でも他人にお薦めしたい本No.1なのですが、... 2008.12.8 科学技術哲学