ゲーム森羅万象

『うみねこのなく頃に』初プレイメモ

プレイ前  一応ひぐらしの竜騎士さんの次シリーズだからやっておかねばなるまい。  プレイ前に今まで読んでなかった本家HPのキャラ紹介を見ておく。なんだこのいい具合にイカれた命名の数々、絶対に覚えられんからキャラ表でも作りながらやるか。  右代宮(うしろみや)がなぜか「うだいかん」に読めて困る。さらに右代宮家の家紋=片翼の鷲が、FSSのナイトマスターの紋章に見えて、いつ剣を抜いて斬り合いを始めるのか...
科学技術哲学

充分に発達した科学技術が魔法と見分けが付かなくなることはもうない

星新一の『おみやげ』を枕にして言いたかったのは、歴史の変曲点の話の続きである。  一つ空想してみよう。この灰になってしまった「おみやげ」について私たちは何が言えるだろうか?  私は「簡単に宇宙を飛び回れるロケットの設計図」に何が書いてあったかは全く想像もつかない。そんなものが存在しえたかどうかも疑わしいと思われる。*1  ただし、想像もつかないとは言っても、少なくとも光速を越えることはできなかった...
星新一の夢世界

星新一『おみやげ』

原始の地球に降り立ったフロル星人は、やがて進化するであろう地球人のために 簡単に宇宙を飛び回れるロケットの設計図 あらゆる病気を治し、若返ることのできる薬の作り方 皆が平和に暮らすにはどうしたらいいかを書いた本  等をカプセルに詰め「おみやげ」として砂漠に残していった。しかし進化した人類はその砂漠で核実験を行ったため「おみやげ」はそれと知られることなく灰になってしまった。  教科書に載ったことで有...
文化芸術宗教

ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち

渋谷のBunkamuraでやっている『ルドンの黒 眼をとじると見えてくる異形の友人たち』を観に行ってきました。 幻想的な作風で知られる画家オディロン・ルドン(1840〜1916)は、ギュスターヴ・モローと同時代のフランス象徴主義を代表する画家です。  ……だそうな。  だいたいダーウィンと同じ時代の人間ですな。そんな時代にはこういう絵から受ける感覚も現代人とはずいぶん違ったものだったに違いない。 ...
科学技術哲学

コンラート・ローレンツとナチス・ドイツ

このエントリでローレンツの生きていた時代を適当に「この時代」と書いたが、「この時代」とは思いっきり大雑把に言えばナチスの時代でもある。  我々が今日持っている人類文化、芸術、科学および技術の成果はほとんど専らアーリア人種が創造したものである。アーリア人種は人類のプロメテウスであって、その輝く額からいかなる時代にも常に天才の精神的な火花が飛び出し、神秘の夜を明るくし、人類をこの地上の生物の支配者とす...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ4 反捕鯨は科学や論理的整合性の問題ではない

【第3回】 【目次】 【第5回】 「少なくとも一部のクジラは増えている。科学的証拠を突きつけて商業捕鯨を再開させよう。文化帝国主義反対!」  まあこのあたりが捕鯨賛成派の最大公約数的な主張だろう。気持ちは分かるが、残念ながらあまり意味がない。  確かに、かつてクジラは獲り過ぎで数が減ったから保護しなければならないということになった。そこに異論のあるという人はいないはずだ。*1しかし、今やそれだけで...
アニメコミック

永野護『F.S.S.DESIGNS 2』

設定厨も極めれば商売になる……って感じか。こういう奇妙奇天烈な服やマシンのデザインができる人の頭の中は一体どうなっているのか不思議だ。  新しい絵のほとんどが昔の絵より下手に見えるのだが、これは作風の変化なのか? それとも、技法がデジタルセルとされているものと気に入らないものがほぼ正確に一致するから、道具の問題なのか? どっちなんだろう。 おまけ  何かわからんがすごいぞ。 【ニコニコ動画】でっか...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ3 反捕鯨は食肉業界の陰謀でも文化帝国主義でも人種差別でもない

【第2回】 【目次】 【第4回】  実は、前回までで、私の言うべきことは全て言った。あとはこれを何度も繰り返し、少しずつかみ砕きながら実例を交えて解説していくだけである。  要点は反捕鯨問題は本質的に宗教問題であるということだ。だが、いきなり信じろと言われても無理だろう。この一言を本当の意味で理解してもらえるようになることがこのシリーズの目的である。  反捕鯨問題は、単なる環境保護問題でも、単なる...