科学技術哲学

野口悠紀雄『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』

あまりにも有名なので、読んでいないにも関わらず超整理法そのものは知っており、すでに実践もしているのだが、やはり一度は原典に当たってみようと読んでみた。 当時(93年初版)のパソコン事情などがかいま見えて思った以上に面白かった。 超整理法の要点は簡単で“分類などせずに最近使ったものから順に時間軸で一直線に並べればなくすこともなく合理的な時間で検索できる”というものだ。 今では多くのソフトで「最近使っ...
ゲーム森羅万象

えいご漬けをコンプリートした

ハンコが2つほど欠けてるが、トレーニングは全て埋まった。最初の判定でいきなり上から2番目のランクから始まってしまったので、張り合いなくて飽きてしまうかと思ったが、結果的には全然飽きずに最後までやれた。 タッチペンで手書きできるだけでこんなに新鮮にやれるとは正直驚きだった(以前に勝負の舞台は触覚? とかいうエントリを書いておきながら)。もうちょっとレベルの高いバージョンが出たらまた買うつもり。
科学技術哲学

頭の体操第2回 ナメック星殺人事件

ナメック星人9割・サイヤ人1割の住む惑星で殺人事件が起きました。唯一の目撃者は「犯人はサイヤ人だった」と証言しました。信頼すべき第三者機関が実験を繰り返した結果「目撃者が当日の条件下で犯人の人種を見間違える(つまりサイヤ人をナメック星人と見誤る、もしくはナメック星人をサイヤ人と見誤る)可能性は10%」という結果が出ました。この事件の真犯人がサイヤ人である確率は? 前回のビルゲイツの面接試験にからめ...
星新一の夢世界

Google Adsenseのおかしさを予言した『無料の電話機』

(新)モララーのビデオ棚 『声の網』や『ナンバー・クラブ』がネット社会を予言した形になっているという話を前に書いたが、この『無料の電話機』はたまに語句に対して文脈を取り違えて広告を出してしまうAdsenseの面白さを先取りしているような気がする。
政治経済社会

歴史的経緯を抜きに国旗・国歌強制拒否問題は理解できない

一度ウヨクサヨク論についての基本的なところを書いておきたかったのでちょうどよかったと思う。はてブで上がっていたこのエントリ、good2ndの日記 - 自由を大事にしない人の多さに驚く 主張はいちいちもっともで、ひとつも間違ってないが、だからといって正しくもない。ジハイドロジェン・モノオキサイドの恐怖が事実だからといって正しいわけではないのと似たようなものだ。 「市民的自由反対! 政府万歳!」という...
科学技術哲学

ジョン・ダービーシャー『素数に憑かれた人たち リーマン予想への挑戦』

フェルマー予想の解決以後、数学最大の未解決問題と目されるのがリーマン予想。それは ゼータ関数の自明でない零点の実数部は全て1/2である というものである……が、見ての通り定義だけでも専門用語がいっぱい出てきて、フェルマー予想と違って簡単な言葉で表現する方法がないのが最大の弱点。 この本の中に出てくる数式を理解するには最低でも大学の講義レベルの数学(複素関数論とか解析学)が必要になる。少なくとも高校...
アニメコミック

フルバがアメリカで人気!?

英語で!アニメ・マンガ - USA Today8月第2週目・一般書籍売上トップ150リスト:『フルバ』マンガとして最高順位の24位に! 『フルーツバスケット』がものすごく面白いことには全く異存ないのだが、アメリカで売れているというのはすごく意外だった。 NARUTOは「ニンジャだから」の一言で済ませてもいいと思うけど、フルバのどこにアメリカ人受けする要素があるんだろう。どちらかというと受けなさそう...
政治経済社会

タイでクーデターというと

クーデターのタイ陸軍が現行憲法停止、全土に戒厳令も うわー、なんか懐かしい記憶が、私が住んでいたときも確か一回こういうことがあった。 スチンダさんという名前を思い出したので今ググったらどうもこれのことだったようだ。 まあクーデターとは言っても我々外人のガキどもはのんきなもので「学校が急に休みになった、わーい」とプールで遊んでいただけだったが。今のタイってどうなってるんだろうな。暇なときに調べてみる...