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おすすめ本書評まとめ2023年1月版

『存在しない女たち: 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』★★ キャロライン・クリアド=ペレス著。最近流行りの(?)ネットスラングではない普通のフェミニズムの本。良いと思う。『なぜヒトだけが言葉を話せるのか: コミュニケーションから探る言語の起源と進化』★★★★★ トム・スコット=フィリップス著。真の言語コミュニケーションには再帰的読心能力が必須であるという話。言語の話題ではいつ以来か...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年6月版

『ヒトの目、驚異の進化』★★★★★ マーク・チャンギージー著。色覚の皮膚テレビ説はコロンブスの卵的でめちゃくちゃ面白いし、かつ正しそうに思える。著者の別の本も読んでみたい。『世界はありのままに見ることができない』★★★★ ドナルド・ホフマン著。現実のように見えている世界は生存競争を有利にするためのインターフェイスに過ぎないというのが趣旨。進化論や物理学をある程度知っていれば当たり前で、例え話として...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2015年12月版

『反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか』★★★★★ ジョセフ・ヒース著、アンドルー・ポター著。話そのものは「ヒッピーからヤッピーへ」等のキーワードで知ってたし、元々批判的な人には当たり前な感じだけど、自身リベラルな人がこうやってまとめたところに価値があると思う。超おすすめ。『ルールに従う―社会科学の規範理論序説』★★ ジョセフ・ヒース著。他のに比べて専門的。それだけが理由...
政治経済社会

ポール・コリアー『民主主義がアフリカ経済を殺す 最底辺の10億人の国で起きている真実』

原題"Wars, Guns, and Votes: Democracy in Dangerous Places"(『戦争・銃・投票〜危険な場所での民主主義』)。『最底辺の10億人』と同著者。 内容はよく紹介されているところがあったので、参考リンク先などに譲って繰り返さないが、「民主主義体制下では所得の増加と共に安全度が増し、独裁体制下では所得の増加と共に暴力度が増す。この二本のラインが交差するポイ...
おすすめ書評まとめ

書評在庫一掃セール2009年8月版

最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。『オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険』★★★ 鈴木光太郎著。懐疑本としてなかなかおすすめ。『オオカミ少女はいなかった 心理学の...
アニメコミック

遠藤誉『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』

昔(中国ではないが)アジアの国に住んでいて、日本のサブカルチャーやその海賊版の浸透ぶりを肌で感じたことがあるのでこの話題には興味がある。 読んでみたが、かなり面白かった。内容については下手に解説するより下の場所を読んでもらった方がいいだろう。無料登録してでも読む価値あると思う。中国"動漫"新人類 (中国"動漫"新人類):NBonline(日経ビジネス オンライン)おまけ【ニコニコ動画】漫画家 手塚...
文化芸術宗教

虹影『飢餓の娘』

母が家に置いていったので読んでみたが、これ自体はそこまで面白いとは思わなかった。『ワイルドスワン』と似たような内容で、そちらの方が面白かった。 これまでの経験を思い出してみると、近代中国に関する文学で本気で面白いと思ったのは『大地』と『阿Q正伝』。後者は短いし青空文庫でも読めるのでまだの人にはおすすめ。
政治経済社会

DIO様・フリーザ様・中国様

最近中国を「中国様」と呼んでいるのを結構頻繁に見かける。個人的にはいかなる対称であっても名称・呼称をおちょくるのは反則であると思っているので自分では使わないが、その理由を抜きにしてもこの「中国様」という呼び方は好きになれない。 もちろんそう呼びたくなるのはわからなくはない。わかればこそである。世界に対する当事者意識の薄さを感じさせるところが好きになれないのである。この「様」はフリーザ様とかDIO様...